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ビタミンD欠乏症(クル病、骨軟化症)(トリ類)
骨を形成しているカルシウムやリンの吸収に関わっているビタミンDが欠乏することによって引き起こされる疾患の総称です。幼若鳥においてはクル病や成長不良が、成鳥には骨軟化症や骨折、骨粗しょう症などがみられるようになります。
■詳細
人間や動物の体を支える役割を果たしている骨は、古い骨が破骨細胞と呼ばれる細胞によって壊された後に、骨芽細胞と呼ばれる細胞がカルシウムやリンなどのミネラルを沈着させて新しく骨を作り出していくことでその強度が保たれていますが、この正常な骨の新陳代謝に欠かせないのが脂溶性ビタミンのひとつであるビタミンDです。
そのままでは生体内に吸収されにくいカルシウムの小腸からの吸収を促進するほか、腎臓におけるカルシウムの再吸収にも関わっており、体内に充分なカルシウムが存在するように調節するほか、骨の新陳代謝を行なっている破骨細胞と骨芽細胞の活動を調整する役割も持ち、健康な骨の維持には欠かせない栄養素のひとつです。
ビタミンD欠乏症は、体内のビタミンDが欠乏することによるカルシウムやリンの吸収不良を原因とする疾患のことです。代表的なものとしてはクル病や骨軟化症などが挙げられますが、これらはビタミンDの欠乏により、骨形成の過程におけるカルシウムやリンが骨へ沈着せず、類骨(るいこつ)と呼ばれる軟らかい組織が増加する病気です。
成長していない幼若鳥に発症するものをクル病、成長した鳥に見られるものを骨軟化症と呼んでいますが、双方とも類骨の増加によって骨が軟らかくなることによる背骨の曲がりや足の湾曲、上腕骨の変形によって翼が垂れ下がる、そして関節の腫れといった症状が見られるのが特徴です。
■対処法
欠乏しているビタミンDを補給します。
また、日頃から必須栄養素が不足しがちであるとされている種エサに、パウダー状のビタミン剤を混ぜて与えることは多発性神経炎(脚気)の予防にもなるとされています。特に皮剥きの種エサは小鳥に必要なビタミンやミネラルがほとんど含まれていないことから、皮つきの種エサや、小鳥に必要な適量の栄養素がバランスよく配合されたパウダー・フードやペレットのエサを選ぶことが望ましいとされています。
ビタミンDは、日光に含まれる紫外線を浴びることで、皮膚でも生成されます。そのため1日に最低でも15分は日光浴をさせることが推奨されています。
■その他
小鳥のパウダー・フードやペレットには、小鳥に必要とされている栄養素が適量含まれています。そのため、これらのエサにビタミン剤などを追加する必要はありません。
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