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外部寄生虫症(トリ類)

小鳥の体に取り付いて体毛や羽毛を食べたり、吸血することによって生存している寄生生物で、ハジラミ、ウモウダニ、トリヒゼンダニ、トリノミ、ワクモなどが代表的です。これらに寄生されると、そのかゆみから止まり木やケージの網などに肢や顔をこすりつけたり、不快感から落ち着きがなくなる様子、皮膚の病変、毛羽のつやの喪失といった症状が見られるようになります。


■詳細
小鳥の外部寄生虫の中でもよくみられるものに、ハジラミやウモウダニがあります。これらの寄生虫は小鳥の羽毛や体毛を食べながら生息するという特性があります。そのためほかの寄生虫のような吸血による弊害はありませんが、かゆみを生じたり、毛羽のつやの喪失やストレス、抜け毛などの原因となります。

ワクモは体長約0.6-0.7mmのダニの一種です。昼間は止まり木の隙間やケージの隅などに潜んでおり、夜になると小鳥の肢の裏などの吸血しやすいところにたかって吸血します。吸血時や体表を移動する時にかゆみを引き起こすため、夜間に突然小鳥が騒ぎ出す様子がみられるようになります。症状としては吸血による貧血症状、ストレスによる羽づくろいの回数の増加などがあり、場合によっては命の危険性もあるとされています。季節を問わず見られますが、特に梅雨時に大量発生する傾向があるため注意が必要です。

■対処法
実際に小鳥についている寄生虫に対しては駆虫剤による駆虫が必要となります。これらの寄生虫は接触感染するため、同居の小鳥がいる場合は同時に駆虫する必要があります。

また、ケージや巣箱はこまめに熱湯、日光消毒し、清潔な飼育環境を保つように心がけることも重要です。

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