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変形性脊椎症

背骨が変形し、背骨の中を通っている脊髄(中枢神経)を圧迫することによって生じる痛みやしびれが変形性脊椎症です。高齢のイヌやネコによく見られる症状であることから、老化現象のひとつとして発症するとされています。


■詳細
人間をはじめイヌやネコの背骨は、脊椎と呼ばれる短い骨がつながって構成されています。脊椎の中心部は空洞で、脳に通じている脊髄と呼ばれる中枢神経が通っています。
変形性脊椎症とは、この脊椎が変形し、中を通っている脊髄(中枢神経)を圧迫することによって生じる痛みやしびれを特徴とする症状です。高齢のイヌやネコに多くみられることから老化現象のひとつとされていますが、肥満や、運動不足による筋力の低下、過激な運動、そして外傷などによる脊椎への過度な負担もその発症要因であるとされています。 
脊髄が圧迫によって損傷を受けてしまうと、運動機能や感覚の麻痺を引き起こすこともあるため、原因の特定できない痛みやしびれといった症状が見られる場合は早目に獣医師の診断を受けることが大切です。

【症状】
柔軟性の喪失、動作がぎこちなくなる
痛み、軽いしびれ
四肢の振るえやふらつき、歩行困難
排尿・排泄障害
麻痺

■対処法
一般に抗炎症剤や鎮痛剤などを用いて症状を緩和する対症療法が中心となります。
用いられる薬剤には非ステロイド性抗炎症薬をはじめ、ステロイド剤や筋弛緩剤などがあり、ほかにも関節保護剤や神経賦活剤が使用されることもあります。
また、肥満や運動不足は症状の悪化につながるため、食事療法や運動療法が合わせて行なわれることもあります。

■その他
若い頃から適切な食事と運動によって肥満を防止し、脊椎に過度な負担をかけないようにすることが大切とされています。また、関節を保護するサプリメントの使用も予防に役立つとされています。

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