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デンタルケア

イヌの歯は乳歯のときに28本、永久歯で42本、ネコは乳歯のときに26本、永久歯で30本から構成されています。 イヌやネコでは、口腔内がアルカリ性のため虫歯菌が繁殖しにくく、虫歯になりにくいと言われていますが、寿命が延びるとともに、高齢期の歯周病も大きな問題となってきています。 また、初期には目立つ症状が出ないため、知らないうちに歯周病が進行していることがよくあります。歯垢・歯石で繁殖した細菌が原因で起こり、2歳以上のイヌやネコの80%がかかっている可能性があると言われています。


●病気の症状
歯周病が進行すると、以下のような症状がみられます。
・口臭
・歯肉と歯の境目が赤くなる
・歯に茶色の塊がつく
・目ヤニ、鼻水、よだれの増加
・目の下や頬がはれる

さらに放置しておくと、歯が抜けたり、歯周病の毒素が全身に回り内臓や心臓に影響を与えることもあります。

・歯垢・歯石
食べ物の残りカスなどに細菌が宿ってできるもので、初期の柔らかい状態のものが歯垢、歯垢を放置して石化した状態が歯石です。イヌやネコは口腔内がアルカリ性のため、人よりも歯石が付きやすいと言われています。

・歯肉炎
歯周病初期に起こるもので、歯や歯肉に付着した歯垢の細菌が原因となり、歯肉(歯茎)に炎症が起こる疾患です。歯茎が赤く腫れる、出血しやすくなるなどの症状が見られますが、この段階では原因となっている歯垢や歯石を除去することで回復します。

・歯周炎
歯肉炎を放置すると、やがて歯と歯肉がはがれ、その間からさらに深い歯周組織に炎症が広がった状態が歯周炎です。進行すると、歯を支えるための歯槽骨が吸収され、歯が抜けてしまう可能性があります。さらに、長期間口内の感染が続くと、尿毒症などの全身症状にまで発展する危険性があると言われています。


●病気の対処法
これらの病気の予防には、歯磨きやデンタルガムなどが有効です。

予防のためには、できるだけ早い時期から始めることが好ましく、最低でも1週間に3回、可能な限り毎日歯磨きするのがよいとされています。
またデンタルガムなどは有効な手段ですが、それだけでは不十分であるため、あくまでも歯磨きの補助として使用してください。

・ペットの歯磨き
ペット用歯ブラシまたは指に巻いたガーゼを使用するのが一般的です。
歯垢は3-5日で歯石になると言われているので、歯垢を拭き取るイメージで行なってください。






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