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- 2020年03月05日
ペットのガン治療中にやってはいけない5つのこと
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出典: PetMD 5 Things Not to Do During Your Pet’s Cancer Treatment
https://www.petmd.com/dog/conditions/cancer/five-things-not-do-during-your-pets-cancer-treatment
獣医師ジョアン インタイル(獣医学、腫瘍学)
愛するペットがガンであると知るのは耐え難いことです。どの治療法(選択の余地がある場合)を選ぶかは混乱することですし、決定を下すことに不安を感じるのはごく普通のことです。飼い主の方は、状況を管理できないという感情にしばしば苦しみ、治療計画の間は予後診断の助けとなるような選択を探すものです。ほとんどの選択は害をもたらすものではありませんが、中には飼い主さんが良かれと思ってやったことが知らずとして治療の妨げになることがあるのです。次にお話しするのは、ペットの治療効果を最大に高める為にガン治療中に避けることを考えていただきたい事項です。
かかりつけの獣医やガン専門獣医に相談する前にペットにサプリメント(栄養補助食品)や医薬品を与えるべからず
飼い主の方は、ペットのガンに対する防御能力を高める手助けをし、治療の間をサポートするためにサプリメントやビタミン剤あるいはその他の医薬品を療法の一部としてを与えたい衝動にかられるかもしれません。ほどんどのサプリメントは成分についての規制がありません。そしてこれらの “自然”と謳われている製品は、ペットに処方された薬品に対し化学療法やペットの体内システムへの効果を減らすことを含め、マイナスの効果となる可能性があるのです。
飼い主の方は、我々が投与する化学療法で使われる医薬品のいくつかが植物成分由来のもので、そのため天然物質と分類されると知るとよく驚かれます。異なる天然物質間の相互作用(例えば従来の医療と代替医療/サプリメント)の影響は、予測できないものなのです。
2つを混ぜることが治療の失敗または危害を及ぼさないと保証することができない獣医は、正直に自らの懸念を説明し、飼い主にどのように治療を続けるべきかについて話をするでしょう。
サプリメントと化学療法で害を及ぼす可能性のある組み合わせについては、サプリメントとガン治療:危険な組み合わせをご参照下さい。(原文英語Dietary Supplements and Cancer Treatment: A Risky Mixture)
ペットにエサを与えすぎるべからず
ペットによって特にネコの場合、食欲不振の兆候を治療中に見せることがあります。これは、病気プロセスそのもののためと処方された治療により起こるものです。こういったケースでは、獣医はしばしばペットに普段は与えないよう制限しているエサについての制限を緩めて、飼い主の方がより広い種類の(例えばファーストフードやその他の人間の食物を含む)食品を与えることを承諾します。しかし、治療の影響がない食欲がいつも通りのペットにエサの与え過ぎた場合、あるいは日常的に食べる物を与えられたペットは食物を摂取できず胃腸不良を起こし、それが治療による副作用のように表れるかも知れず最良の治療を進めることに混乱を招くことになりかねないのです。加えて、ペットはわずかなエサの与えすぎでも体重オーバーになりがちで、過去の整形外科的疾患を悪化させ、並行して心肺の疾患や痛みなどの健康の問題を生じさせ、結果としてペットの生活の質を低下をもたらすのです。
大変な期間にペットに幸せでいて欲しいことは理解できますが、ペットに高カロリーな「気持ちが満たされる食物」を与え過ぎずに、十分にかまってあげ適度なおもちゃや遊びを与えることのほうが良いのです。
孤独でいるべからず
飼い主の方は、ペットのガン治療について決めたことに対して質問をしたり、自分勝手だとか動物を傷つけていると口論を仕掛けてくる人に会うかもしれません。私自身も数えられないほどペットのガン治療は拷問に等しいと言われたものです。そのようなきつい批判は飼い主さんを孤立させ、選択したことや意志に対し、ああすればよかったのにと後知恵で批判していることになりかねません。どうぞ非常に多くの飼い主さんがご自身と同様にペットを治療するという選択をしているということを知って安心してください。その一人、一人がご自身の懸念や疑問、ストレスを口に出し相談できる最良の情報資源となり得るのです。
ガン治療を受けたペットの飼い主の多くは、治療を考慮している飼い主の方へ喜んで洞察とアドバイスを与えてくれるものです。個人的にまたはインターネットを通して見つけることが可能です。
ドッグランや公園は避けるべし(ただし、獣医に指定された特定の期間のみ)
化学療法を受けているペットは、処置後一定の間一時的にに白血球数が減少することがあります。このような期間には免疫システムが弱まっており、動物はより感染しやすい状態にあります。病気の全体的な危険性が低い間、ペットが新しい病原体に遭遇するかもしれない状況を避けなければならない時があるでしょう。それは、ドッグランやトリミングサロンへ行かない、屋外を好むネコも室内飼いに一定期間すると言うことになるでしょう。加えて、ペットの免疫力が落ちている期間ペットのストレスを最小限にしてあげると言うことは非常に重要なことです。もし来客がくることがストレスとなっている場合は、来客を制限し(二本足、4本足に限らず)、旅行にいく場合はその期間ペットを同伴せずペットシッターに来てもらい自宅で過ごすようにするか、ペットに分離不安症がある場合は一緒に連れて行くようにします。
そのような身体的な負担がペットの生活の質において大きな悪影響を引き起こすようかもしれないように見える反面、考慮すべき重要な点はこの変化が本当に一時的のもので、特定の治療後の数日間であるだけだろうということです。
獣医に質問するのをためらうべからず
飼い主さんはペットの状態と治療について多くの質問をお持ちのことでしょう。そして、質問を持つまたは懸念していることをできるだけ早く解決することは大切なことです。すべてを一度に思い出すことは無理なことですので、思いついた度にメモしておくことは大切です。
インターネットは情報源として貴重です、その一方でインターネットのライターは飼っているペットの性格までは知らないのです。かかりつけの獣医またはガン専門家が飼っているペットについての疑問をたずねるのが最適でしょう。 ご自分の疑問が取るに足りないことと思わずに、もしペットや飼い主さんの要望が満たされていない場合は声に出してみましょう。これはペットの治療にとって最良の決定を下すのに大きな助けになるとともに自信を持つことにつながります。
参考にしていただきたい質問例:
・私のペットがかかっているガンの正確な種類は何ですか、そして体のどの部分に疾患があるのでしょうか?
・疾患の進行につながるどんなサインに気をつけたらよいでしょうか?
・ペットが治療に対して反応しているかどのように見分けるのでしょうか?
・ペットへ自宅で何をしてあげたらよいでしょうか、またどのようなことが獣医に連絡をすべききっかけとなるでしょうか?
・治療とその後の検査費用はどのくらいかかるでしょうか?
以上
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