• 2015年08月13日
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  高齢ネコに最適なエサ

  
  
• コラム出典: The Best Food for Older Cats
  http://pets.thenest.com/food-older-cats-3591.html
  
  
  ネコの年齢が7-10歳になって老後に入ると、動きが遅くなり、いつも以上に居眠りをするようになります。低くなるエネルギーと、この先に起こるであろう健康問題に見合った年相応の食事を与えるようにしましょう。
  
  ●カロリー
  行動レベルの下がった高齢ネコは、若くて、エネルギッシュなネコほどのカロリーを必要としません。「キャット・チャンネル(Cat Channel)」によると、ネコが健康を維持するために必要なカロリーは、若いネコの場合では体重1ポンドにつき35カロリー、高齢ネコは1ポンドにつき25-30カロリーとのこと。したがって高齢ネコには1食分のカロリーが少なく、腹もちのする、7歳以上向け高齢ネコを対象とした高線維低脂肪の特別なキャットフードを選ぶようにしましょう。繊維質を多く摂ることは高齢ネコにありがちな便秘を減らすことにもなるそうです、と「セカンドチャンス・ドット・インフォ(2ndchance.info)」のウエブサイトにも書かれています。
  
  ●ウェットフード?ドライフード?
  缶詰のウェットフードやドライフードのどちらにも高齢のネコに必要な栄養が含まれていますが、どちらが適しているかについては味覚と健康状態によります。歯の清潔さを保ち、歯石を除去する働きも持つドライフードの味や食感が好きなネコもいれば、柔らかめの歯ごたえで歯に問題のある高齢ネコでも食べやすい、比較的匂いが強めの缶入りのエサを好むネコもいます。さらにFDA(米国食品薬品局)によると、缶入りのエサには約75%の水分を含まれており、またこの水分量の多さが特に高齢ネコにみられがちな脱水症状の予防に役立つと猫相談協会(Feline Advisory Bureau)は言っています。
  
  ●栄養
  含まれている栄養をラベルに表示している、またはアメリカ飼料検査官協会(AAFCO)の飼育試験に合格した食べ物は、高齢のネコにバランスの摂れた栄養を与えてくれます。これらの食べ物には健康を維持するのに必要なビタミン、ミネラル、脂肪、必須たんぱく質が含まれています。また高齢のネコや一般のネコは、体内では生成することのできないアミノ酸であるタウリンを摂取するために動物性たんぱく質が必要です。FDAによると、製造者は含まれている重さ順にすべての栄養素を表記しなくてはならないため、高齢のネコに与えるすべての食べ物の最初に書かれている栄養素は肉であるはずです。
  ビタミンEやベータカロチンなどの抗酸化物質は、体内組織を損傷させる体内のフリーラジカルと闘うことで加齢の徴候を遅くさせる助けをします、と米国動物虐待防止協会(ASPCA)は言っています。AAFCOが提示する栄養条件に合致するには、少なくとも26%のたんぱく質、9パーセントの脂肪など高齢ネコに適した栄養が必要です、とFDAは述べています。
  
  ●体重減少
  高齢のネコの健康状態は食欲にも影響し、体重の減少をきたすことがあります。ネコの急激な体重減少は、肝不全を起こす原因となる肝リピドーシスを誘発することがあるため、とても危険です。体重減少や食欲減退の原因として、歯の問題、関節痛、腎臓疾患、がん、心臓疾患、甲状腺機能亢進症などが考えられます。食欲の減退に気が付いたら、原因を知るためにも獣医に連れて行きましょう。ごくまれに、健康状態によっては食事療法が適している場合もあります。例えば「ウェブ医師(WebMD)」によると、腎臓疾患と診断された高齢ネコは、リン、たんぱく質、塩分の摂取を控えることが必要だそうです。
  
  ●食欲を刺激
  高齢ネコに影響を与える何かしらの治療を始めたら、ドライフードから缶入りのエサに変更することでネコの食欲を刺激します。缶のエサの匂いはドライフードよりも刺激的で、さらに電子レンジで数秒過熱することでよりいっそう高まります。また年を取って脱水を防ぐために水分の摂取量が増えるため、低塩牛肉または鶏肉スープを少量加えることでも食欲を誘発することがあります。
  
  ●肥満
  健康な高齢ネコは若い時と同じくらい食べますが、動きが遅くなってくるため、同じカロリーを摂取し続けるとすぐに体重が増加します。また高齢ネコの肥満は、糖尿病など健康面にも影響を与えることがあります。もし体型が丸みを帯び、あばら骨の感触がなくなったようであれば、おそらくそれは肥満です。獣医に相談し、カロリー制限ダイエットを開始してください。低カロリーで高線維の食べ物は、与えるエサの分量を減らすことなくネコを満腹にさせることができます。糖尿病の診断を受けたネコに対しては、高タンパク質低炭水化物のエサでは病気を管理することはできませんが、体重を減らすことは可能です。