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  • 2013年05月10日

  • 病気のネコの世話について


  • コラム出典: Companion Care Vets
    http://www.companioncare.co.uk/pet-health-information.html


    獣医師の指示にきちんと従いましょう。再診が必要とされる場合には再診を受けるようにします。もしネコの症状が突然悪化した場合には、獣医師に連絡をとり、指示に従ってください。

    適切な飼育環境を確保すること

    暖かく、乾燥している静かで落ち着いた場所で休ませます。ネコの状態を観察するのに充分な明るさがあることも必要です。場合によってはヒートパッド、ヒートランプ、あるいは湯たんぽなどで暖かさを補充することが必要になることもあります。これらの道具を使用する場合には、低温やけどやオーバーヒートに気をつけてください。Vetbedのように簡単に洗濯できるネコのベッドを使用するのもよいでしょう。また、体調の悪いネコにとって苦痛にならない距離にトイレを設置します。

    エサを与えること

    病気のネコにはエサと水の両方を与えることが必要です。病気にかかったネコは、しばしば食べることや飲むことをやめてしまう場合があります。そのため人工的な介助が必要かどうかを見極めるために、ネコがエサを食べる様子や水を飲む様子をよく観察する必要があります。

    病気のネコには、清潔な水を常時飲ませることが必要です。通常、ネコの摂取する食べ物は水分を多く含んでいるため、健康なネコが水をさほど飲まないことは珍しくありませんが、エサを食べなくなった場合には、水分を取ることが必要です。もし水を飲ませることができない場合は、獣医師はネコを入院させるなどの処置を取ります。自分で水を飲ませたいのであればシリンジを用い、少量を頻繁に与えるのが効果的です。獣医師はどの液体が適切であるかを指示するでしょう。

    少しでも食べさせるようにするには、ネコの好む味で高エネルギー、そして消化のよい食べ物を少しずつ、頻繁に与えるようにします。通常はネコが好物とする食べ物を選択することで、これらの条件を満たすことができます。まれにピルチャード(ヨーロッパのイワシ)などの強いにおいのする食べ物に興味を示すこともあります。エサをネコの体温と同じ程度に温めることによって食欲が増加したり、中には飼い主の手から直接エサを与えられることで食べる意欲を増すネコもいます。獣医師は与えるべきでない食べ物があるかどうかをあなたに教えるでしょう。もしネコが自分で食べることができないようであれば、獣医師は液状の食べ物をシリンジで与えることを提案するかもしれません。しかしそのようにエサを与えることは、なかなかうまくいかないことが多いようです。選択としては動物病院に入院させ、チューブを用いて食物を与える方法があります。

    グルーミングとネコの体を清潔に保つこと

    病気のネコはしばしばグルーミング(毛づくろい)をすることをやめてしまうため、飼い主が代わりに行なう必要があります。目や鼻、口からの汚物は1日1回か2回、煮沸消毒したコットンウールを丸めてそっとふき取ってください。もし被毛が硬くなったりベタベタするような場合にはブラシでそっと梳くか、必要に応じて切り落としてください。被毛を毎日ブラッシングすることは、ネコの気分をよくさせることにもなります。

    薬の与え方

    獣医師によって処方された薬を、指示された量、頻度に従って与えます。投与は処方された薬がなくなるまで継続してください。ネコに薬を投与する方法についての印刷物を入手することもできます。もし処方された錠剤を投与することが困難である場合には、シリンジで投与できる液状の薬を処方してもらえるかどうかを聞いてみてください。砕いた錠剤を少量の水と混ぜ、シリンジで投与する方法を勧められることもあります。

    処方された以外の薬はネコに与えないでください。また、パラセタモールはネコにとって有毒となるため、絶対に与えないでください。獣医師に指示された場合にのみアスピリンを与えます。獣医師はネコに与えるのに適した量を教えるでしょう。それは人間に使用される量と比べると非常に少なく、また投与回数も少ないはずです。

    消毒

    フェノール系の消毒薬はネコにとって有毒なので、室内の消毒には使用しないでください。消毒に関する印刷物を入手することもできます。

    ネコの容態の観察

    ネコがどれだけ食べているか飲んでいるか、排尿排便はあるか、今までに見られなかったような嘔吐、下痢、くしゃみ、せきといった症状が認められるか、などをよく観察してください。獣医師にこれらの症状を報告することは、ネコの病状を診断する手助けとなります。