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- 2012年04月13日
生殖-イヌの不妊手術はいつがいい?
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コラム出典: Reproduction – When to spay
http://www.vetinfo.com/dencyclopedia/derepspay.html
獣医の意見がほぼ完全に一致しているのは、不妊手術は第一発情期「以前」に受けさせるのがいちばんいいということです。
第一発情期の前に不妊手術を受けさせた場合、将来の乳がん発症率は1%未満ですが、これが第一発情期を過ぎて第二発情期までの時期では、乳がんの危険性は約8%まで増加します。第二発情期を過ぎてしまうと、あとはいつ不妊手術を行なっても乳がんの危険性は不妊手術を受けていないイヌと同じく約25%となります。
私の知る限り、第一発情期以前に不妊手術を受けさせてはいけない理由はありません。不妊手術後にエストロゲン量が低下し、失禁するようになるイヌは確かにいます。しかしこれは手術を受けた時期と大きく関係しているようには思えません。失禁を起こすようになったのが、ちょうど不妊手術の後だったというイヌもいるということなのです。
メスのイヌに不妊手術を受けさせると、健康上の効用がいくつかあります。仔イヌを産むときの合併症の心配がない、乳がんや子宮感染症の危険性が減少、というのがその例です。子宮感染症(子宮膿腫)は周期的に再発し、容易に死に至るという点でイヌにとっては深刻な疾患です。第一発情期以前に不妊手術を受けさせる効用は明らかですし、生後早い時期に手術を受けることで起きると証明されている問題は何もないわけですから、発情周期が始まるまで手術しない理由はあまりないように思われます。
早期の不妊手術/去勢
生後6ヵ月より早い時期にイヌやネコに不妊手術をする影響に関する「従来の」データは、少なくとも私の知る限りこれまで多くは発表されていません。現在のところ、早期の不妊/去勢手術が与える影響について研究している2、3の施設が報告書を出していて、その中のデータを参考資料として挙げている文献は見たことがありますが、データそのものを発表したものは知りません。生後7ヵ月で不妊/去勢手術を受けたイヌを生涯にわたって経過観察し長期的な影響を調べたという研究が1つあるだけです。
メスのイヌでエストロゲン値に関係する失禁を起こす可能性がわずかに増加することを除いては、この時期に不妊/去勢手術をしたことが原因と考えられる問題は、この研究では何もありませんでした。現在では獣医の多くが生後4ヵ月で当たり前に手術を行なっています。また動物愛護団体は、数年前から生後8週という早い時期に保護したペットの不妊/去勢手術を行なっています。
生後早い時期に手術を受けたペットの症例数は、すぐに充分な数に上り、そして長期的な影響があるかどうか判断できるような年齢になるでしょう。
現時点では私の知る限り問題は何1つ報告されていません。
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