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  • 2014年12月04日

  • 猫に必要な栄養素


  • コラム出典: Cats - Nutritional Needs
    http://www.pfma.org.uk/the-nutrients-your-cat-needs



    猫には最低でも41の栄養素が必要(対して犬は37)です。犬と比較して腸が圧倒的に短いため、植物性の食材はほとんど消化できません。

    たんぱく質、特定のアミノ酸、ビタミンなど、必要とする栄養素は猫の種類によって異なります。たんぱく質は肉体組織(筋肉など)を構成する上で必要不可欠であり、また代謝(身体機能に必要な物質)の基盤をつくり、病気の予防にも関係しています。

    アミノ酸はたんぱく質を形成する構成単位ですが、猫は犬よりも多くたんぱく質とアミノ酸を必要とします。猫は急速にたんぱく質を分解するため、食べ物の量が少ないと分解速度が減少して適応することができません。

    アミノ酸中のアルギニンが欠乏することに対して、猫はとても敏感です。なぜならアミノ酸は代謝に欠かせない物質であり、猫はこの成分だけは急速に分解することができず、また自分自身でつくりだすこともできないからです。たんぱく質の摂取量が少ないとアルギニンの摂取量も低くなるため、結果的にアルギニンが欠乏することになり、猫にとって大きな問題になります。

    タウリンも重要なアミノ酸です。これは視力、心機能、胆汁形成、そしてメス猫の生殖に欠かすことができません。猫は自分では充分なタウリンをつくり出すことができないために食べ物からの供給に頼っており、そのほとんどは肉から摂取されます。従って猫はベジタリアンにはなり得ません。

    また食べ物から摂取する脂肪酸として、同じく猫の体内で充分につくることができないアラキドン酸があります。アラキドン酸は動物性脂肪源にのみ含まれるため、これもまた、猫に野菜だけを与えてはいけない理由のひとつです。

    多くの動物は体内でビタミンAを生成していますが、猫はできません。ですから食事をはじめ、自然摂取やサプリメントによる摂取が必要なのです。

    ビタミンB群であるナイアシンやニコチン酸は、犬の場合はアミノ酸トリプトファンを利用して生成しています。この変換を請け負う代謝システムは猫ではあまりよく機能せず、また猫は犬よりもさらに多くの種類のビタミンを必要とします。

    それぞれの猫に必要な栄養は、そのライフスタイル(室内飼い、外飼い)や年齢、生殖状態(子猫、去勢済など)にも関係します。これらの栄養素がまんべんなく摂取できるキャットフードの使用も考慮してください。