ペットのくすりやさん
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  • 2013年08月07日

  • ペットが身体的、精神的健康に及ぼす効果④



  • ペットを飼うことが不向きの人もいます
    ペットを飼うことは、精神を患っている人にとっては非常によい影響を与えるとされています。しかしペットによる恩恵や慰めは、ペットを心から愛し、ペットによってもたらされる幸せを感じ取ることができる人だけが受け取れるものです。もしあなたがペットを飼うことの意義を見出さない人である場合、ペットを飼うことによる心身的な療養効果や生活習慣の改善は見込めないでしょう。また、ペットを飼うことが現実的でない人もいます。ペットを飼うことによって生じる不利益な点として、下記の事柄が挙げられます。

    ・費用がかかります。 エサ代、病気になった場合の診療費、ライセンスの費用、ペット美容院にかかる費用、おもちゃ、寝具、ペットホテルに預ける時の費用など、諸々の出費が必要となります。失業中の人、お年寄り、限られた収入しかない人などは、これらの費用の面からペットを飼うことが難しいでしょう。
    ・ペットと過ごす時間を作る必要があります。 犬の飼い主は、1日中家に閉じ込められている犬のもとに帰っていくことが癒しになるとは決して言わないでしょう。犬を落ち着いた、精神的によい状態にさせるには、毎日の運動が必要不可欠です。また、ほかの動物においても毎日の世話と愛情を注ぐ時間が必要となります。ペットを長時間放置しておくことはできないため、ペットを飼うことによって飼い主の社交的な活動が制限される場合もあるでしょう。
    ・ペットによって身辺の物品が損傷することがあります。 どんなペットでも失敗をしてしまうことがあるものです。室内装飾品を引き裂いてしまう猫がいれば、靴をいたずら噛みする犬もいます。調教によって破壊的な行動を取らないようにしつけることは可能ですが、長時間放っておかれるペットはこのような問題行動を繰り返す傾向があります。
    ・ペットを飼うことに対して責任を持たなければなりません。 適切に調教されていない犬は、大きさや品種にかかわらず、他人を傷つけてしまう可能性があります。猫でさえ噛みついたり引っ掻いたりすることがあります。ペットの飼い主はこのような危険性があることを認識し、特に小さい子供が周りにいるときには注意しなければなりません。
    ・ペットが病気の媒体となることがあります。 ペットを飼うことによって生じる病気として、犬や猫が媒体となって伝染する人畜共通感染症がありますが、動物アレルギーはペットを原因とする病気の代表的ものと言えるでしょう。家族の一員に動物アレルギーと診断された人がいる場合、ペットを飼う前にアレルギーを持った人がペットと一緒に生活できるかどうかを考慮しなくてはなりません。また、もしペットを飼った場合、動物アレルギーを持つ親戚や友人があなたの家を訪問することができなくなる可能性があるということも考慮に入れる必要があります。

    【ペットによって媒介される病気を防ぐには】
    子供や妊娠中の女性、そして免疫力が低下している人は動物が媒介することによって伝染する疾患にかかりやすいので注意が必要です。動物によって媒介される病気を防ぐには、下記に挙げる予防策を取ることが重要です。

    ・動物に接触した後には手をよく洗うようにしてください。
    ・ペットを健康で清潔な状態に保ち、決められている予防接種は必ず受けるようにしてください。
    ・5歳以下の子供は大人の監視下でペットと遊ばせるようにしてください。
    ・子供がペットにキスをしたり、動物に触れた手や物を口の中に入れることのないようにしてください。
    ・妊娠中の女性はペットのトイレの清掃をすることを避けてください。妊娠中の動物が原因となる感染症には、猫の糞便から感染する寄生虫症であるトキソプラズマ症があります。

    上記は米国国立保健研究所(NIH)のニュースによる。

    ペットを飼う代わりに
    もしペットを飼うのに適していない環境にある場合や、実際にペットを飼う前にペットを飼うということがどういうことかを短期間試してみたいという人のために、ペットの貸し出しサービスを提供しているアニマル・シェルターもあります。このサービスでは、引き取られるのを待っている犬や猫と散歩をしてみたり、一緒に遊ぶことが可能となっています。また、あなたが出張などでしょっちゅうペットと離れ離れになっており、家を離れている間にふわふわとした毛を持つ友達を恋しく思うような場合に備えて、動物を貸し出すサービスを提供しているホテルもあります。滞在客は1日犬を借りることができ、一緒に遊んだり、散歩をすることができます。

    アニマル・セラピーや動物を用いた社会活動

    アニマル・セラピーとは、統合失調症やうつ、不安障害、摂食障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症、そして発達障害などの患者に、馬、犬、猫、ウサギ、小鳥、魚などの動物との触れ合いを体験させる療法です。動物との交流によって、気分の向上や不安の軽減といった効果が認められています。
    ペットは社会活動に参加させることができます。多くの団体が目的に沿った調教を受けた動物を子供病院や介護施設、療養施設、ホスピス、シェルター、そして学校などに連れて行き、動物に触れたり、飼い馴らす機会を提供しています。これらの活動の中で、人々は犬の手入れをしてみたり、ウサギを膝に抱いたり、自分のベッドに猫を座らせたりすることを体験できます。中には曲芸や飼い主の指示に従う動作を見せ、見物人を楽しませることによって病気の苦しさを軽減させる犬もいます。