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- 2013年08月07日
ペットが身体的、精神的健康に及ぼす効果②
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ペットと高齢者
上手に年を重ねることは、現役引退、家族の死、加齢に伴う身体の変化など、人生の大きな節目に対していかに柔軟に対応できるか、にかかっています。ペットはこのような状況においても重要な役割を果たしています。
・生きる意味と楽しさを教えてくれる 仕事や子育てなど、若い頃に大きな割合を占めていた事柄や目的が、年を取るにつれてなくなっていきます。このような状況でのペットの世話は、あなたに喜びを与え、生きることに対しての意味や楽しさを見出す手助けとなるでしょう。また、ペットの世話をすることによって、あなた自身が必要とされていると感じることもできます。
・他人とのつながりの維持 交流の範囲を広げることは、年を取るにつれて難しくなります。退職、病気、死、そして引っ越しなどによって親しい友達や家族と離れてしまうこともあるでしょう。そして新しい友達をつくることはますます困難となります。ペットの中でも特に犬は、高齢者であっても人との会話や新しい人との出会いのきっかけを与えてくれることでしょう。
・活力を与える 加齢に伴う身体的な障害は、あなた自身が健康的な生活を試みることで乗り越えることができます。ペットとの生活は、年を取っていく飼い主に楽しみや笑い、そして運動の機会を提供し、飼い主の免疫を向上させ、また活力を与えてくれます。
【アルツハイマー病や認知症の老人とペット】
アルツハイマー病の症状のひとつとして、さまざまな行動障害がみられるようになりますが、その多くの人が発症によって生じるストレスに対応できない、とされています。
・カルフォルニア大学デイビス校獣医学部の研究によると、ペットと同居しているアルツハイマー病の患者は比較的ストレスを感じることが少なく、不安によって感情的になることが少ないとされています。
・ペットは肯定的な、言葉に頼らないコミュニケーションを提供します。よく調教され、人に慣れている動物とのふれあいはアルツハイマー病の患者を落ち着かせ、攻撃的な行動に出る頻度を減少させることができるとされています。
・多くの場合、患者の問題行動は介護している人間のストレスによって引き起こされるとされています。ペットは介護者のストレスをやわらげる手助けとなるでしょう。この場合のペットは手間のかかる犬よりも猫や、かごのなかで飼育することのできる動物がよいとされています。
ペットと子供
ペットと一緒に育った子供はアレルギーや喘息といった病気になる確率が低いだけではありません。多くの子供たちはペットとの生活を通して責任感、思いやり、共感などを学んでいます。親たちとは違ってペットは子供たちを批判したり、あれこれ指示したりすることはしません。彼らは常に愛されるべき存在であって、存在するだけで子供たちに安心感を与えます。いつも生活を共にしている犬や猫がそばにいることは、子供たちが親が周りにいない時に感じる不安を軽くします。また研究によると、ペットは活発すぎる子供や攻撃的な子供の気持ちを鎮めることができるとされています。もちろん子どもとペットがうまく共存するには双方がきちんとしつけられていなくてはなりません。
ペットとの交流によって、子供は大人と同様に精神的な落ち着きやくつろぎ、そして脳や身体に対する刺激を受けます。ペットと遊ぶことが就学前の子供にとって物事を学ぶことの第一歩になることもあります。ペットとの遊びは子供の想像力や好奇心を引き起こします。犬に新しい動作を教えることは、子供に忍耐の大切さを教えることになり、また、ふわふわとした毛の友達の世話をすることによって、子供は大きな喜びを感じることになるでしょう。
学習障害やそのほかの問題を抱えている子供とペット
自閉症やほかの学習障害を抱えている子供は、人間よりもペットとの交流を好むことがあります。自閉症の子供はペットと同様に、言葉ではない別の方法でのコミュニケーションに頼ることが少なくありません。ペットとの意思疎通を最初に学ぶことが、自閉症の子供が他人と交流する手助けとなるかもしれません。
・ペットは、学習障害の子供がストレスを抑え、自制することを学ぶ手助けとなります。自制心を学ぶことは、学習障害の子供が自らの障害に立ち向かうために必要とされる精神状態を獲得することになります。
・ペットと遊んだり運動することによって、注意力、集中力を引き起こします。またペットと遊ぶことは、障害の子供がストレスや不満を発散する絶好の機会となります。
・障害のある子供を障害のない子供と同等に扱い、乗馬を学ばせることは、障害のある子供に自信をつけさせるのに最適な方法です。
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