ピペロニルブドキシド Piperonyl Butoxide
成分説明
ピペロニルブドキシドとは、殺虫剤の作用を高める効果を持つ協力剤です。協力剤とはそれ自体には殺虫効果を持たないものの、ほかの殺虫成分と組み合わせて使用されることにより、これらの殺虫成分が害虫や寄生虫などによって分解されることを妨げ、殺虫効果を最大限に引き出す作用を持つ化学物質のことです。
ピペロニルブドキシド、は標的とする害虫や寄生虫の生存において重要な働きをしているチトクロム(シトクロム)P450という酵素の働きを阻害します。このチトクロム(シトクロム)P450には生体内に取り込まれた毒物や殺虫成分、そしてそのほかの化合物などを分解する働きがあるため、この酵素の働きを阻害することによって殺虫成分が分解されることなく、害虫や寄生虫に対する毒性を最大限に発揮することとなります。
ピペロニルブドキシドは、人間を含めた哺乳類に対する毒性が非常に低いことが確認されています。そのことからピレトリン、ピレトロイド(ピレストリン)、ロテノン、カルバマートといった殺虫成分と組み合わせて、屋内、屋外に使用される殺虫剤、農薬、蚊よけ、シロアリの駆除剤、動物用殺虫剤、動物の耳標、人間の洋服、寝具、マットレス用の殺虫剤など幅広い用途で使用されています。
成分分類
その他
適応
その他
副作用
皮膚刺激、赤み、はれ、吐き気、嘔吐、下痢、流涙、流涎、呼吸困難
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