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  • 2012年07月12日

  • ネコが失禁する10の原因


  • コラム出典: 10 causes of Feline incontinence
    http://www.vetinfo.com/causes-feline-incontinence.html


    ネコの失禁は、基礎疾患や体の状態そのものと関係していることが多いようです。失禁するネコは少量の尿を家中至る所でぽとぽともらします。下痢便をもらすのも失禁といいます。なぜネコが失禁するのか、よくある10の原因について学びましょう。

    膀胱結石
    無機塩類が結合して大きな結晶を形成すると、膀胱結石ができます。膀胱結石がエンドウ豆くらいの大きさに成長すると膀胱内膜を刺激しますし、結石が尿道を塞げば排尿が難しくなります。ネコはトイレで息みますが、尿はほとんど出ないかまったく出ません。出た尿は血が混じって桃色がかった色をしています。

    膀胱がん
    ネコの膀胱がんはまれではありますが、庭にノミ駆除剤や殺虫剤を撒くと、これらの薬品に触れることで膀胱がんを発症する危険性が高まります。腫瘍は膀胱内膜で発育し、ついには尿道を塞いでしまいます。症状として、排尿・排便の際に息む、失禁する、嗜眠などが見られます。

    ネコ糖尿病
    ネコ糖尿病にかかる確率は急激に上がっています。糖尿病にかかるとネコは水を大量に飲み、しょっちゅう排尿します。トイレに間に合わないこともよくあります。糖尿病を管理すれば、この種の失禁はなくなります。

    ネコの下痢
    失禁と聞くと尿失禁を連想しますが、排便調節がうまくいかないことはもうひとつの失禁、便失禁です。重度の下痢の原因としてよく見られるのは脊髄損傷、特に尾部への損傷などです。ほかに栄養不良、消化障害、腸内細菌やウイルスも原因になります。

    ネコ白血病
    ネコ白血病ウイルスは予防できます。オスでもメスでも、去勢したネコがネコ白血病に感染していると膀胱の調節がうまくいかないことが多く、寝ているときや休息しているときに頻繁に尿がぽたぽたもれます。明らかにオスの方がメスより失禁しやすいです。失禁の程度がひどい場合には、低用量で化学療法を行なうと失禁を治すのに有効だと考えている獣医もいます。

    腎結石
    膀胱結石と同様に、腎臓内で結晶が形成されると腎結石ができ、これも尿路の閉塞を起こして刺激となります。ネコの腹部に圧痛を認め、排尿障害がよく起こります。たいてい肉眼的血尿が見られます。

    瘢痕のできた膀胱
    尿路感染症が膀胱まで広がると膀胱に瘢痕(はんこん)ができます。瘢痕によって内壁が引きつれることで膀胱の内腔が狭くなり、保持できる尿の量が少なくなります。そのため、以前より頻繁に排尿する必要が生じ、結果的に失禁の回数も増えます。

    老化
    年を取ると単純に、尿意を感じなくなってしまうネコがいます。ぎりぎりまで待ってしまい、トイレに行く途中でぽとぽともらすことがあります。またトイレの場所を忘れてしまうこともありえます。この種の失禁を防ぐには、家の各所にネコのトイレを置くほうが手っ取り早いことがあります。

    尿路感染症
    尿路感染症は今も、ネコが失禁する主な原因です。尿路感染症にかかると、ネコは排尿できなくなります。息んでも尿はほとんど、またはまったく出ません。治療には抗生物質が必要です。治療せずにいると、感染は瞬く間に膀胱や腎臓にまで拡がります。

    尿路系の筋力低下
    妊娠中ないし高齢のネコは尿路系の筋肉を調節できなくなるため、尿が漏れたりぽとぽと落ちたりするのはよくある症状です。さらに尿が膀胱に充満すると、膨らんだ膀胱が腸を圧迫し、便失禁を起こします。