シリビン(シリマリン、シリビニン) Silybin
成分説明
シリビンは地中海原産の植物であるマリアアザミの種子から抽出され、古くからヨーロッパで肝障害の民間療法薬として用いられているシリマリンに含まれている成分です。シリビニンと呼ばれることもあります。
シリマリンはこのシリビン(シリビニン)をはじめ、シリジアニン、イソシリビン、シリクリスチンといったフラボノリグナン類によって構成されるフラボノイド混合物ですが、シリビンはこれらの中でも最も生物活性が高い成分であり、肝臓のタンパク質合成を刺激することよる肝再生の促進作用はじめ、肝臓の解毒能や抗酸化作用を高めるとされているグリコーゲンの蓄積、そして胆汁分泌の促進などの作用による優れた肝臓保護作用があるとされています。ほかにも抗酸化作用、抗がん作用、抗炎症作用、抗線維化作用なども認められており、これらの相乗作用によって肝硬変、慢性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝疾患、胆管炎や胆管周囲炎、胆汁うっ滞といった症状の改善に効果を発揮すると考えられています。
このようにさまざまな効能が認められているシリビンですが、シリビリン自体の生体利用率は高くないため、通常は生体内への吸収を高めたシリビン-ホスファチジルコリン複合体として用いられるのが一般的です。
成分分類
その他
適応
肝機能の維持
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