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イヌの食欲不振は、病気から投薬による副作用まで、さまざまな理由により生じます。
食欲不振が必ずしも警告であるとは限りませんが、この反応を引き起こしているものが何であるかについて、イヌに検査を受けさせたり、調べてもらったりするなど、飼い主の気配りが必要です。
イヌの食欲が1日過ぎても戻らない場合には、必ず問題となる原因を探るようにしてください。
イヌの体重と食欲を観察
イヌの食習慣と運動習慣を絶えず観察するようにしてください。突然または原因不明の体重減少や食欲減退は異常なことです。体重の減少がさらなる健康問題や行動上の問題を引き起こす前に、原因となっているものを見つけ出すようにしてください。
またイヌが慢性の食欲不振である場合は、以下のような可能性も考えられます。
イヌの食欲障害と健康障害
アジソン病(副腎皮質機能低下症)などの代謝疾患は、イヌの食欲減退の原因になります。
イヌがアジソン病の場合、副腎皮質ホルモンが不足し、皮膚と毛の状態の悪化、飲量と排尿の増加、緩やかな体重減少などの徴候がみられるほか、胃腸炎、嘔吐、脱水を併発する場合もあります。
イヌに体重減少または食欲不振が生じる場合は、以下のような症状や健康障害が考えられます。
* 肝炎
* 腎臓病
* すい不全
* 複数の種類のがん
* 糖尿病
* 炎症性腸疾患
* 胃腸管閉塞
* 細菌感染
* うつ病/注意の欠如
食の問題とペットの食欲不振
誤った栄養摂取は、イヌの体重や食欲などに影響を及ぼします。タンパク質摂取量が不充分であるか、もしくはタンパク質やカロリー比が適正値から外れている場合に、イヌの体重は減少します。健康なイヌは食欲旺盛であり、適切な食事量を定期的に与える必要があります。
大半のイヌにおいては、食べさせることは問題になりませんが、食事の時間が来ると頑固になるイヌもいます。そういう場合には、毎日同じ時間に食べさせるようにしてください。定期的に散歩をさせなかったり、遊ばせなかったりした場合や、バランスの良い食事をさせていない場合、イヌは無気力になり、食べる意欲を失うこともあります。
また、6ヵ月未満のイヌは食欲にばらつきのあることがあるため、食事に関しては特別な注意を払う必要があります。
ペットに適切な栄養を与えるには、充分に栄養管理された治療用食事(処方食)が最適です。イヌが選り好みする場合には、さまざまな種類のタンパク質と食物を与えてみて、何を好むのかを見つけ出すことを試みてください。またビタミンとミネラルの量を維持するのが必要な場合は、サプリメントを与えてください。
イヌが食欲不振になる種々の理由
摂取するよりも燃焼するカロリーのほうが多いとき、イヌの体重はほとんどの場合で減少します。ほかにも、イヌはある特定の薬が原因となって食欲不振になることがあり、例えば関節炎またはアレルギーに対して投与されるアスピリン、カプロフェン、デラコキシブ(deramaxx)、ナプロキセンなどがこの部類の薬です。
そのほか、イヌの食欲不振の原因には、以下のようなものがあります。
* 歯の問題:口腔膿瘍または歯のトラブルによる痛みにより食べたくなくなることがあります。
* 下痢による脱水症状
* 鉤虫などの寄生虫や、疥癬などの寄生虫を原因とする疾患
* 新居など、突然の環境の変化