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老年のネコ科動物には、かかりやすい特有の病気がいくつかあり、また行動上の変化を示すこともあります。老ネコの取り扱いはいっそう難しくなりますが、健康を確保するためには時間と忍耐が必要です。
1. 関節炎
関節炎は関節部の炎症で、老ネコがよくかかります。ネコは強い痛みを感じており、硬直した関節のせいで、ジャンプや歩くことさえ困難となり、過敏性と攻撃性すら表すこともあります。
痛み止めの治療が必要となり、関節部にかかるストレスを軽減するためにも、ネコの体重を充分に管理するのがいいでしょう。
2. 肥満
老ネコ、特に去勢されたネコ科動物は、太りやすい傾向にあります。去勢のみが肥満の原因ではありませんが、要因の一つです。老ネコや去勢ネコは、より多く食べる一方で活動量が少なくなるため、その結果として体重が増加します。
肥満を予防するには、ネコの食事量を減らし、しっかり日常的に運動させることが大切です。
3. 心臓の病気
老ネコは、特に太り過ぎの場合、心臓の病気になることがあります。
4. 不適切な排泄
老ネコは、ネコ用トイレとは違う場所で排便と排尿をしがちです。この行動はある病状(下部尿路感染症など)を示している可能性があるので、一度獣医の診断を受けてください。
老ネコはまた、より頻繁に排尿することがありますが、以下のような病状が考えられます:
・ 大腸炎
・ 糖尿病
・ 炎症性腸疾患
・ 甲状腺疾患
・ 肝疾患または腎疾患
・ 肛門嚢疾患
・ 不安とストレス
4. 失明
老ネコは視力を失うことがあり、肥満したネコは特に失明しやすいと言われています。ネコは失明によって、不適切な場所で排尿と排便をするようになることもあるため、家の中にネコ用トイレを追加し、家具や壁をトイレ代わりにさせないようにしましょう。
5. 難聴
ネコは老年になると、耳が聞こえづらくなります。特にミミダニに悩ませられているネコは、難聴になりやすいようです。
6. ストレス
老ネコは、若いネコほどストレスへの対処ができません。環境の変化、いつも決まった日課で起こる変化、またどんなささいな変化も、老ネコにとっては大きなストレスとなります。ストレスを受けたネコは、ストレス用の治療が必要です。
7. 攻撃性
老ネコは、いくつか行動上の問題を示すことがあります。よくあるのは攻撃性ですが、ある病状による可能性があり、これによってネコは我慢することが少なくなり、より激しやすくなります。
どのような病状も見つけるようにし、正しい治療を施すようにしましょう。また攻撃的な行動の原因となるさまざまな刺激に対して、慣れさせるようにしてください。
8. 恐怖
ストレスや神経疾患が原因で、ネコが非常にビクビクしやすくなることがあります。老ネコの場合は、特に新しい状況に臆病な傾向があるようです。
9. 行動パターンの変化
仮にネコが夜間眠るようしつけられていたとしても、ネコは老いるにつれ、夜間にニャーニャー鳴いたり、動き回ることによって、飼い主が眠れなくなることがあります。また痛みや排尿により、夜間起きることがあります。
10. 歯周病
ネコの多くは、歯の衛生状態がよくないせいで、3歳以後に歯と歯茎の病気にかかることがあります。歯周病は強い痛みを引き起こし、ネコは食べることさえ拒むようになるでしょう。
ネコに日常的に歯磨きをし、そして噛むためのおやつを与えることで歯から歯垢をこすり落とすようにし、歯周病や虫歯を予防するようにしましょう。