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  • 2015年11月26日

  • 知らないうちに犬を落ち込ませてしまうこと②




  • 3.罰として犬をケージに閉じ込める
    ケージは犬の調教にとって非常に有用な道具です。ただしケージトレーニングの本来のコンセプトは、ケージを犬がくつろげるよう楽しく、安心できる場所として利用することですが、多くの飼い主は犬にタイムアウト(静かな場所に1匹だけ放置して反省させるしつけ方法)をさせる場所として使用すべきと主張しています。しかしこのような利用は犬にケージに対する嫌悪感を生むこととなり、タイムアウト以外の用途で使用する必要がある場合に、犬をケージ内に連れ込むことやケージ内の犬をおとなしくさせることが困難となるでしょう。犬はタイムアウトという罰を理解できないだけでなく、人間のように因果関係などから物事を一般化して考えるという能力も持ち合わせていません。不適切な行動に対してタイムアウトのような罰を用いることは犬を調教する上で決して正しいものではなく、また犬自身が好ましくない行動を取ったということを理解できないでしょう。犬が不適切な行動を取った場合は、すぐにその行動に対する調教を行ないましょう。犬は子供と違って、自分がどのような過ちをしたのかを考えながら時間を過ごすことはありません。ですからケージを利用する際には、そこが犬にとって楽しく、また休憩をするのに素敵な場所となるようにしてください。

    4.しょっちゅう犬を怒鳴りつける
    あなたの新しい仕事をトレーニングしている上司が、あなたのミスをいつも怒鳴りながら指摘している状況を想像してみてください。おそらく仕事に行きたくなくなるでしょう!それは犬にとっても同じです。もしあなたの犬がきちんとした調教を受けておらず、いつもあなたに怒鳴られていたとしたら、おそらくストレスの溜まった不機嫌な犬になってしまうことでしょう。適切なマナーやしてはならないことを教わっていない犬は、あなたを怒らせてしまったことは分かるものの、その理由を理解することができません。また犬が飼い主の感情不安定さを感じ取ることによって、飼い主と犬との信頼関係が悪くなってしまうでしょう。さらに常に怒鳴られている犬においては、何か重大な問題があった時にそのことを深刻に捉えられるかどうかという問題もあります。狼少年の話を思い出してください。もしあなたが飼い犬を呼んだ時に側に来るようにきちんと教えていないのに、裏庭で走り回っている犬に対してそばに来るようにいつも怒鳴ったり、道路に走り出て呼ばれた際にきちんと側に来ると思いますか?怒鳴られていることは聞こえるでしょうが、いつも怒鳴られている犬にとってそれは意味のないことです。ですからもしその犬が道路に走り出てしまった場合、どうなるかは容易に想像できるはずです。言い方を変えれば、いつも犬を怒鳴りつけることは意味のないことです。それは単に犬にストレスを与え、犬を失ってしまうか、怪我をさせてしまうという結果につながるでしょう。

    5.長い間犬を放ったままの状態にする
    ほとんどの人が日中は働いており、帰宅するまで飼い犬を家の中に置き去りにしているはずです。しかし、もしあなたの平均の勤務時間が週40時間以上で、頻繁に出張したり8時間以上家をあけるような場合、犬をペットとして飼うことが適切であるかどうかじっくりと考えることが必要です。犬は社交的な動物で家族と一緒に過ごす時間を必要とします。この家族というのはあなたの家族全員である場合もありますし、飼い主となるあなただけのこともあります。家族と充分な交流時間を与えられない犬は寂しさを感じるようになるだけでなく、欲求不満となり、場合によっては破壊的行動を取ることもあるでしょう。どんなに忙しくても、犬には充分な運動の時間と一緒に遊んであげる時間を持つことが重要です。もしあなたが毎日長時間不在であったり頻繫に出張しなければならないような場合には、犬を孤独にさせないように散歩に連れて行ってくれる人や預けられるような場所を見つけましょう。どんな品種の犬でも長時間放置状態が続くと寂しさから元気がなくなります。ですから飼い主として、犬の求めている愛情や世話を与えてあげるようにしてくださいね!