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  • 2013年09月05日

  • 犬の食物アレルギー


  • コラム出典: WebMD
    http://pets.webmd.com/dogs/dogs-and-food-alergy-or-allergies


    かゆみを主症状とする食物アレルギーは、犬のアレルギーの中でも3番目に多く見られる疾患です。すべての年齢の犬において発症し、季節性のアトピー性皮膚炎とは異なり、年間を通して症状が認められるという特徴があります。アレルゲン(アレルギーの原因)となりうるものには鶏肉、牛乳、卵、魚、牛肉、豚肉、馬肉、穀物、じゃがいも、大豆製品、食品添加物などがあり、これらの食品の1回以上の摂取がアレルギーの発症につながると考えられています。また一般的にアレルギー症状を発症した犬は、同じ種類のエサを2年間以上与えられていたことが報告されています。

    食物アレルギーの特徴的な症状は皮膚の激しいかゆみです。時に紅みを帯びた表皮の発疹や膿疱、皮膚の一部の盛り上がりといった症状を伴うこともあり、通常は耳、脚、脚の内側、腹部などに発症する性質があります。

    しかし、食物アレルギーの発症率はアトピー性皮膚炎やノミアレルギーの発症率よりも低いため、症状が食物アレルギーによるものであると気づかれず、アトピー性皮膚炎やノミアレルギーによるものと判断されることも少なくありません。ほとんどの犬における食物アレルギーによる症状は、耳の中の紅い湿疹から始まります。

    治療方法:
    通常、食物アレルギーの診断は、低アレルギー性の療養食を与えてかゆみや引っかきの有無を観察することで行ないます。この低アレルギー性の療養食は非常に限られた材料を原料とし、着色料や保存料、そして調味料などは一切含まれていません。また対象となる犬が今までに食べたことのない食材から作られていることが重要です。獣医師はあなたの飼い犬の通常食の内容をよく確認したうえで、適切な低アレルギー性の療養食を処方するでしょう。市販のドッグフードのブランドをほかの物に交換して様子を見ることは、適切な診断方法でありません。ドッグフードは実にさまざまな食材を使用して製造されているため、犬が過去に食べたことがある食材が含まれている可能性があります。

    診断に用いられる療養食は、ヒルズやピュリナ、ウォルサムといったメーカによって製造・販売されている鮭、米、鴨肉、ジャガイモなどを成分とした低アレルギー性療養食であることがほとんどです。もしこれらの療養食のいずれかが症状の管理に適切であれば、その療養食を継続して与えることになります。おやつを与えることをやめるほか、チュアブルタイプのフィラリア予防薬を使用している場合には、ほかの形態の薬剤へと変更します。

    食べ物アレルギーによるかゆみの減少は、低アレルギー性療養食の使用後数日以内に見られることもありますが、大抵の場合は数週間かかります。そのため療養食は少なくとも10週間は継続して与える必要があります。
    症状の改善が認められた場合、さまざまな食材を一種類ずつ加え、かゆみの増強によってアレルゲンとなる食材を特定します。

    ピュリナの療養食は、今までとは異なる方法による食物アレルギーの管理方法を提供しています。ピュリナのHA低アレルギー性療養食は、単にエサとして使用されることの少ないたんぱく質に変更するのではなく、従来から使用されているたんぱく質を改造、変性させて低分子量にし、非アレルギー性にしています。もしアレルゲンがたんぱく質である場合、この療養食を使用することによってアレルギー症状を効果的に管理することが可能となるでしょう。