ペットのくすりやさん
Home
Menu
商品カテゴリー
カート
商品検索

Home

新着情報

カート

商品一覧

商品カテゴリー

コラム一覧

お問合せ

サイトマップ

現在のカートの中

商品数:0点

合計:0円

商品カテゴリー

★お買い得商品★(0)

サプリメント(4)

その他(薬以外)(0)

目の病気(6)

耳の病気(1)

鼻の病気(2)

口・歯の病気(3)

呼吸器の病気(4)

心臓の病気(17)

足・爪の病気(2)

皮膚の病気(23)

消化器・内臓の病気(5)

泌尿器・生殖器の病気(11)

痛み・関節・骨の病気(12)

感染症(15)

血液系の病気(2)

がん・腫瘍(7)

アレルギー(9)

その他の病気(10)

甲状腺の病気(8)

副腎の病気(4)

商品検索 キーワード

  • 2015年09月17日

  • 新種のイヌインフルエンザのウイルス。ワクチンにはしっかりとした調査が必要


  • コラム出典: New Dog Flu Invites Closer Look at Viruses, Vaccines
    http://vetmed.illinois.edu/pet_column/new-dog-flu-invites-closer-look-at-viruses-vaccines/


    イヌインフルエンザワクチンが、新種のインフルエンザ菌株に効果がないかもしれないことを遺伝学的証拠が示唆

    2015年にアメリカのイヌに大流行した呼吸器疾患がアメリカではかつてみられたことのない種類だと特定されたとき、そのニュースはインフルエンザと同じくらいの早さで伝わりました。実際のところ、イヌインフルエンザは人間の命を脅かしもしなければイヌにとっても致命的ではありませんが、この地球そして生き物たちの間で飛び移るこのウイルスの話は、ウイルス、ワクチンそして科学者たちの仕事にわずかな徴候をもたらしています。

    「この流行に関して獣医が最初に疑問に思ったことのひとつは、アメリカで使用されているイヌインフルエンザワクチンが、果たしてこの新興株に対して効果があるかどうかということでした」と語るのは、動物ウイルス学者であり、アーバナにあるイリノイ獣医大学の教授でもあるガイル・シェルバ博士。
    この疑問の解明に近づくひとつの方法は、新種株とワクチンに使用された株を遺伝子レベルで比較することであり、実際、イリノイ大学の研究者たちはそれを実行しました。

    「この流行に関して獣医が最初に思った疑問のひとつは、アメリカで使用されているイヌインフルエンザワクチンが、果たしてこの新興株に対して効果があるかどうかということでした」

    -獣医ウイルス学者・ガイル・シェルバ博士


    インフルエンザA型ウイルスは、ウイルスの表面にみられる血球凝集素(H)およびノイラミニダーゼ(N)というふたつのたんぱく質によって分類されています。イヌインフルエンザの場合、少なくとも2004年以来アメリカのイヌの間でまん延しているH3N8という菌株が知られていますが、この菌はかつてウマにみられたウイルスがイヌで発見されたものです。市販のイヌインフルエンザワクチンはこのH3N8を予防する目的で開発されました。

    2015年3月はじめ、シカゴの獣医たちは呼吸疾患にかかった異常な数のイヌに気付き始め、その原因がH3N2ウイルス株だと判定されたのは4月12日のことです。5月25日現在、シカゴのクックカントリーだけで1700件以上のイヌの呼吸器疾患が報告され、H3N2イヌインフルエンザは少なくとも12の州に広がっています。

    H3N2株はトリに由来しています。イヌとネコに感染するウイルス株としてアジアで発見されましたが、今回の大流行まではアメリカのイヌにはみられませんでした。

    「H3N8とH3N2はどちらもH3のサブタイプを持っています。このHは血球凝集素であり、ウイルスが宿主細胞に付着して感染を開始するためのとても重要なたんぱく質です。身体は、感染に対する免疫をもたらすウイルスたんぱくへの抗体を持つようになります」とシェルバ博士。

    「しかしウイルスは時間と共に変化するため、ウイルスたんぱくは大きく変わることがあり、そうなると免疫系統はそのウイルスを認識しなくなってしまいます」。

    2つの菌株の遺伝子学的比較の第一段階はH3N2ウイルスの分離です。イリノイ獣医大学臨床検査室の調査技術者たちは、イヌインフルエンザが原因で死亡したシカゴ地域のイヌからH3N2ウイルスを分離し、ウイルス遺伝物質(RNA:リボ核酸)を抽出しました。イリノイ大学のロイ・J・バイオテクノロジーセンターの科学者たちは、こうしてゲノム配列を完了したのです。

    「RNAからすべてのウイルス配列データを採取するのに、1週間もかかりませんでした」と語るのは、DNAサービスの局長であるアルバロ・ヘルナンデス博士。

    そしてそのH3N2分離株から摂取したH3配列を、インフルエンザ遺伝子バンクに保管してあるアメリカのイヌから採取された15 H3N8を代表とする分離株のH3配列と比較しました。

    「新しく分離されたH3たんぱくは、H3N8菌株のH3たんぱくと85パーセントほどしか一致しなかった」とシェルバ博士。

    配列の違いはH3たんぱくの表面全体にわたっているため、現在のH3N8ワクチンでは新しいH3N2菌株に対して予防効果はないだろうと示唆されています。

    インフルエンザから動物たちを守ろうとする取り組みは人間薬が直面していることと似ています。ウイルスは絶え間なく進化し続け、イヌや人間、ほかの生き物に新しい脅威をもたらしていますが、これらの危険と闘うべく、獣医や科学者たちが知識や技術を発展させるために一生懸命取り組んでいる、というのはよいニュースです。