モキシデクチン Moxidectin
成分説明
モキシデクチンは、イヌやネコで問題となるほとんどの線虫類(フィラリア感染幼虫・回虫・鉤虫)と、ミミヒゼンダニに対して高い駆除効果を発揮する成分です。
ほかのマクロサイクリックラクトンと同様に、寄生虫に特有のグルタミン酸開口型Cl-イオンチャネルに作用してCl-の膜透過性を増加させ、線虫の神経や筋肉組織を過分極させることで麻痺を起させ、死に至らしめることに加え、γ-アミノ酪酸(GABA)レセプターに作用し、その働きを増強させるとも考えられています。
哺乳動物はGABAレセプターが中枢神経内に限局していて、血液脳関門をモキシデクチンが通過できないため影響をほとんど受けないと考えられています。
成分分類
駆除虫剤
適応
フィラリア
副作用
食欲不振、嘔吐、元気喪失、下痢、血便
注意事項
フィラリアの成虫が寄生しているときに投与するとショックを起こすことがあります。
Copyright(C) United Pharmacies All rights reserved.