ミネラル minerals
成分説明
ミネラルとは、地球上に数多く存在している無機質の中で、人間や動物の生体内に存在し、生体組織の構成やその機能の調整・維持に関わっている16種類の元素のことです。
これらのミネラルは生体内に存在する量に基づいて多量ミネラルと微量ミネラルとに分類されており、多量ミネラルにはカルシウム、リン、マグネシウム、ナトリム、カリウム、塩素、硫黄などが、微量ミネラルにはコバルト、銅、ヨウ素、鉄、マンガン、セレン(セレニウム)、モリブデン、コバルト、クロム(クローム)などがあります。これらのミネラルはビタミンと同様に生体内で合成されない栄養素となるため、食物から必要量を摂取する必要があります。
ミネラルはほかの栄養素と比べて吸収されにくいことから、欠乏症が引き起こされやすいとされています。しかしその過剰摂取は中毒症状につながるため、適切な量を摂取することが非常に大切です。
【ミネラルの種類、およびその効能】
◎多量ミネラル
カルシウム:骨や歯の形成、筋肉の弛緩収縮、正常な神経伝達の維持、心機能や血液の健康維持、血圧調整
リン:骨や歯の形成、細胞の成長、維持、修復作用、エネルギー代謝に関与するATPの生成
カリウム:浸透圧の維持、心筋機能の調整、筋肉収縮、血圧降下、神経インパルス伝導
硫黄:タンパク質やアミノ酸の原料となる
ナトリウム:浸透圧の維持、心筋機能の調整、血圧上昇、神経インパルス伝導
塩素:浸透圧の維持、胃酸の生成
マグネシウム:骨や歯の健康促進、筋肉収縮、免疫力増強、酵素の活性化、細胞膜保護
◎微量ミネラル
鉄:血球内におけるヘモグロビンや筋肉内のミオグロビンの生成、酵素の活性化
亜鉛:酵素の活性化、細胞の分裂や新陳代謝の促進、タンパク質の合成、味覚、精子の生成、胎児の正常な成長
ヨウ素:甲状腺ホルモンの成分、細胞の新陳代謝の促進
セレン(セレニウム):抗酸化作用、免疫力増強
銅:赤血球の形成の促進、血管、骨の健康維持、酵素の活性化
マンガン:骨の生成の促進、栄養素代謝、酵素の活性化
モリブデン:脂質、糖質の代謝の促進、酸化酵素の成分
コバルト:ビタミンB12の生成、血液の生成
クロム(クローム):インスリンの活性化、糖質、脂質の代謝促進
成分分類
その他
副作用
過剰摂取により起こる可能性のある過剰症:
・カルシウム:尿路結石、ほかのミネラルの吸収阻害
・リン:腎機能低下
・カリウム:不整脈、しびれ、高カリウム血症
・ナトリウム:高血圧
・鉄:鉄沈着、胃腸障害、急性中毒
・亜鉛:吐き気、貧血、脱水症状
・ヨウ素:甲状腺腫、甲状腺の機能障害
・セレン(セレニウム):吐き気、嘔吐、脱毛、神経障害
・銅:ウィルソン病
・マンガン:神経
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