ポリミキシンB Polymyxin B
成分説明
バチルス属の一種であるBacillus Polymixaによって産生され、グラム陰性菌に対して強力な抗菌作用を発揮する抗生物質の一種です。主にほかの抗生物質に対して耐性を獲得しているグラム陰性菌による感染症の治療を中心に用いられています。
構造上に正電荷を5個有する陽性のポリペプチド系(カチオン性)抗生物質で、グラム陰性菌の細胞膜の透過性を変化させることによる殺菌作用を発揮します。ただし、ほかの多くの抗生物質と異なり選択毒性が低いことから、宿主細胞にも同様の毒性を発揮し、腎毒性や神経毒性といった重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、その使用には注意が必要です。
成分分類
抗菌薬
適応
感染症一般
副作用
腎毒性症状(アルブミン尿、円柱尿、高窒素血尿)、神経毒性(運動失調、嗜眠、末梢神経麻痺、無呼吸)、じんましん様皮疹、発熱
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