フェンベンダゾール Fenbendazole
成分説明
幅広い寄生虫の駆虫に効果的であるとされているベンズイミダゾール(ベンゾイミダゾール)系駆虫剤の一種です。数あるベンズイミダゾール系駆虫剤の中でも半減期が長く、その効果が長時間継続することから、ペットや家畜の寄生虫症の治療に広く用いられています。
フェンベンダゾールの駆虫作用はほかのベンズイミダゾール系駆虫薬と同じく、寄生虫細胞内の微小管を形成しているチューブリンというタンパク質に結合し、その重合を阻害することによるとされています。
フェンベンダゾールの作用する微小管はαチューブリンとβチューブリンの2種類のタンパク質からなる2量体の重合によって形成され、エネルギー代謝やタンパク質合成、細胞分裂等に関与している細胞内器官であるため、その形成の阻止は寄生虫の麻痺を引き起こし、最終的に寄生虫を死滅させる効果をもたらします。
またその作用が寄生虫の排卵や卵の孵化といった寄生虫のライフサイクル全般において発揮されるため、寄生虫の成虫、幼虫に対し優れた駆虫効果が発揮されることになります。
成分分類
駆除虫剤
適応
内部寄生虫症 ジアルジア症 肺吸虫症
副作用
吐き気、嘔吐
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