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ポイント!
ほかの抗生物質と同様に、獣医師の指示をしっかり守って投与してね。
イヌの幅広い感染症に効果を発揮する抗生物質。動物の好むビーフ味に調整されたフレーバー錠なので投与も簡単です。
バイトリル・フレーバー錠 150mg (大型犬用) (10錠)
Baytril - 150mg (10 Tablets)
販売価格(税込): 7550 円
オリジナル商品名 : バイトリル・フレーバー錠
製薬会社名 バイエル
適応症状 :
尿路感染症 呼吸器感染症 皮膚感染症
商品紹介 :
バイトリル・フレーバー錠は、イヌやネコの細菌感染症の治療に用いられる合成抗菌剤です。有効成分のエンロフロキサシンはニューキノロン(またはフルオロキノロン)系抗菌剤に属する成分で、細菌の分裂増殖時のDNAの複製過程における、DNAジャイレースやとトポイメラーゼIVと呼ばれる酵素の作用を無効化することによる殺菌作用を発揮します。
エンロフロキサシンはほかの抗菌剤と比較してより強い抗菌力があり、その作用が幅広い細菌類に発揮されるという特性があります。また消化管から体内への吸収もよく、すみやかに感染組織へ移行することから、日本では主に尿路感染症の治療薬として使用されていますが、海外では皮膚感染症や呼吸器感染症など、さまざまな感染症治療薬としてもその有効性が認められています。
感染症は、細菌やウイルスといった病原体が人間や動物の体内、あるいは体表で異常増殖することによって起こるさまざまな症状のことです。原因となる病原体には細菌、ウイルス、そして寄生虫などがありますが、中でも細菌は生活環境中に広く分布しており、また人間や動物の腸管や表皮にも常在菌として存在しているほど身近な微生物であるため、些細なことで人間や動物の生体内へ侵入したり異常増殖し、その病原性を発揮します。
基本的に人間や動物には、病原性細菌の増殖を抑制したり、体内に侵入した病原性細菌を排出する免疫機能が備わっています。しかし何らかの原因でこの機能が低下していたり、細菌が異常なスピードで増殖し、放出する毒素によって宿主細胞の機能が阻害されて症状の増悪因子として働くようになり、免疫機能だけで体内、あるいは体表の細菌の増殖を食い止められないような場合には、抗生物質や抗菌剤による治療が必要となります。
抗生物質/抗菌剤は、宿主となる人間や動物の細胞とは異なる細菌独特の構成部位を標的に攻撃することによって、病原性細菌の増殖を抑制(静菌作用)したり死滅(殺菌作用)させる効果を持つ薬剤です。病原性細菌はその特徴によっていくつかのタイプに分類されることから、使用する抗生物質/抗菌剤が特定の細菌に対して効果を発揮するかどうかを確認する必要があります。
また漫然とした使用は抗生物質/抗菌剤の効かない耐性菌の発生を招くため、その使用は獣医師の指示に従った量、頻度、期間を厳守することが非常に重要です。
使用方法 :
※下記はバイトリル・フレーバー錠150mgの使用量のガイドラインです。正確な使用量、使用期間は獣医師の指示に従ってください。
●適応動物:大型犬
体重30kgにつき1錠を1日1回、あるいは2回に分けて3日から10日の間投与します。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- バイエル
バイトリル®フレーバー錠
犬猫用
剤形
1錠中にエンロフロキサシン15mg、50mg、150mgを含んだ薄茶色の錠剤。錠剤には重量%にして10%、つまり15mg錠においては6mg、50mg錠においては12mg、そして150mg錠においては42mg相当のビーフ・フレーバーが含まれています。
使用用途
エンロフロキサシンは幅広いグラム陽性菌やグラム陰性菌、そしてマイコプラズマなどに対する抗微生物作用や殺菌作用を持つ合成の広域スペクトル抗生物質です。バイトリル・フレーバー錠は犬や猫の消化管、呼吸器、泌尿生殖器、皮膚、傷口における二次感染、外耳炎といった細菌性感染症における治療薬として、獣医師の経験上、そして可能であれば原因となっている病原性微生物の感受性の検査においてエンロフロキサシンを用いることが適切であると判断された場合に用いられます。ただし予防薬としての効果はありません。
使用量、使用方法
犬または猫に使用します。
基本的なエンロフロキサシンの投与量は、体重1kgにつき5mgを1日1回、あるいは2回に分けて3日から10日の間、エサの時間に関係なく経口投与します。
症状によってはバイトリル5%注射液やバイトリル2.5%注射液で治療を開始し、錠剤に切り替えることもあります。
1日の投与量は下記のとおりです。
猫と小型犬
バイトリル・フレーバー錠15mgを、体重3kgにつき1錠を1日1回、あるいは2回に分けて3日から10日の間投与します。
中型犬
バイトリル・フレーバー錠50mgを、体重10kgにつき1錠を1日1回、あるいは2回に分けて3日から10日の間投与します。
大型犬
バイトリル・フレーバー錠150mgを、体重30kgにつき1錠を1日1回、あるいは2回に分けて3日から10日の間投与します。
使用禁忌、警告
推奨されている使用量を超過した量は使用しないでください。超過した量を使用した場合、猫においては失明を含む網膜毒性が引き起こされる可能性があります。対象動物を用いた研究により、1日1回15mg/kg以上の量を21日間継続して投与された猫において目の組織における損傷が認められ、1日1回30mg/kgの量を21日間継続して投与された場合には、不可逆的な目の組織の損傷が認められています。さらに1日1回50mg/kgの量を21日間継続して投与された場合には、失明に至る場合もあることが確認されています。
1歳未満の犬や成長に時間のかかる超大型犬の18ヵ月未満の子犬への使用は、成長期の関節軟骨に影響が出る可能性から避けるべきであるとされています。また、週齢8週未満の子猫への使用は推奨されていません。
動物の治療薬としてのみ使用してください。使用後には手をよく洗ってください。子供の手の届かない場所で保管してください。
製剤に関する注意事項
25℃以下の乾燥した場所で保管してください。
処分に関して
未使用の錠剤や空の容器は、廃棄物に関する地域の条例に従って処分してください。
その他の情報
エンロフロキサシンの薬理動態は経口、そして非経口投与のどちらでも同等の血漿濃度に至ります。
エンロフロキサシンには組織への高い移行性が認められており、被験動物やその組織においては血漿中濃度の2-3倍の濃度で分布していることが認められ、特に肺、肝臓、腎臓、皮膚、骨、そしてリンパ系には高濃度で分布しています。またC.S.F(脳脊髄液)中や妊娠中の動物の胎児への分布が認められています。
数量
10錠がアルミホイルの1シートに入っています。
医薬品販売の認可番号
イギリス
15mg錠 Vm00010/4081
50mg錠 Vm00010/4082
150mg錠 Vm00010/4083
アイルランド
VPA 10021/5/1
VPA 10021/5/2
VPA 10021/5/3
イギリスのみ POM-V
Bayer plc,
Animal Health Division
Bayer House, Strawberry Hill,
Newbury,
Berkshire RG14 1JA
電話.01635 563000
POM
動物用処方箋薬
アイルランドのみ
Bayer Ltd.
Animal Health Division,
The Atrium, Blackthorn Road
Dublin 18 Ireland
電話.01-2999313
製薬会社:
KVP Pharma + Veterinar Produkte GmbH,
Projensdorfer Str. 324,
D-24106 Kiel, Germany
®Bayer AGの登録商品です。