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  • 2015年05月28日

  • ネコの避妊と去勢


  • コラム出典: Spaying and neutering of cats
    http://www.pethealthinfo.org.uk/spaying-and-neutering-of-cats


    ネコに避妊手術をさせるべき?

    ネコの避妊手術をするということは、望まれない子ネコが生まれるのを阻止するだけでなく、ネコ自身の健康のためにも有益です。なぜならネコの卵巣摘出は、卵巣がんや子宮がんの進行を食い止める目的もあるからです。さらにネコにとってはイライラした状態であり、また飼い主には手に負えない、ネコの”興奮状態“も抑えます。

    動物慈善団体「キャッツ・プロテクション(Cats Protection)」によれば、一緒に生まれた子ネコの85%以上が想定外であるとのこと。年齢が6ヵ月にも満たず、そのネコ自身がまだ子ネコであるにもかかわらず妊娠するという現実が理解できなくて、ネコの飼い主の多くは窮地に追い込まれます。

    子ネコは慣例的に生後6ヵ月で避妊手術をしますが、最近の知見を反映して獣医師のガイダンスを変更し、現在では通常は生後4ヵ月で避妊手術をすることを推奨しています。飼いネコに最適な避妊手術のタイミングは獣医師が決めてくれるでしょう。この時期の手術が推奨されるのは、ネコは生後4ヵ月から妊娠することができるからです。ですから、もし一緒に生まれたネコたちが今でも生活を共にしている場合は、避妊手術をしないと兄弟姉妹が子作りをしてしまうことがあります。

    メスのネコは不妊手術をする前に子ネコを産むべきという考えは、実際は通説であり、獣医師もこれは真実ではないと言っています。

    “メスのネコだけの問題”ではありません…オスのネコも避妊を

    FIV(猫免疫不全症候群)などの病気に感染しないためにも、オスのネコも不妊手術が必要、と獣医はアドバイスしています。

    うなり声やほかのネコとの格闘は、飼い主にとっては日常的な夜の目覚ましコールです!特に去勢していないオスのネコは、より攻撃的なようです。ですからネコは傷を得やすく、ケンカの後には感染しやすいのです。獣医師のもとにやってくるネコの多くは、このケンカが原因です。ネコの口の中には生来、多くの細菌が生息しているため、例えばほかのネコを噛んだり、引っかいたりした場合は傷口から細菌が深層部まで侵入することになります。通常は刺創はごく小さく、そして時としてとても深く、また表面は数時間後にふさがってしまうために細菌は皮膚の下に閉じ込められてしまいます。飼い主はその傷に気づかないこともあるので、グルーミングや膝の上で体をなでているときなどに傷の有無をチェックすることが重要です。数日の間(飼い主であるあなたさえネコがケンカしたことを忘れてしまうこともあるくらい)感染の兆候はあらわれないことがありますが、次第に腫れてきて、そして傷の部分に痛みが生じてくるでしょう。そしてその難しい感染の治療を獣医がすることになるのです。

    また不妊手術は、においの原因となるオスのネコの室内や庭(自分の縄張りを示すため)でのマーキングを止めさせるのにも役立つことがあります。さらに不妊手術を受けたネコは迷いにくくなります。