商品数:0点
合計:0円
ネコの心雑音は、血液が心臓に出入りする際に生じる異常音です。ネコの心雑音は1度から6度に分類され、6度が最も重症です。
ネコの心雑音の10の原因
ネコの心雑音には多数の原因があります。外科手術で治癒できる疾患もあります。
1.ネコの心臓の心臓壁自体または心臓弁に、遺伝性の異常または欠陥がある場合があります。心雑音を持って生まれた子ネコは、往々にして生後7ヵ月で症状がなくなります。このような状態はよくあることで、ネコの心臓の障害とはなりません。多くの場合、心臓弁の奇形は外科手術で治癒することができます。
2.ノミやダニの寄生が原因で重度の貧血になると、心臓に影響が及ぶことがあります。この心雑音は栄養補給剤で治療することができます。
3.心臓の右心室の出口にある肺動脈の流出路の狭窄は、肺動脈弁狭窄と呼ばれます。ここで流出する血液が抵抗を受け、異常な乱流が起こり、その結果心雑音が生じます。
4.大動脈の流出路付近で上記と同じ状況が起こると、大動脈弁狭窄症と呼ばれます。
5.ファロー四徴症は、心臓部分で騎乗している動脈と、心臓の1つ以上の部位に影響する複雑な欠陥です。肺動脈弁狭窄が心雑音を引き起こします。
6.左室と右室の中隔壁の欠損孔は心室中隔欠損症(VSD)と呼ばれ、その欠損孔が非常に大きい場合は、乱流が小さいか全く起こらないため、心雑音が出ない場合さえあります。
7.より一般的な原因のひとつとして、僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる、弁の漏れが生じる欠陥があります。血液が再流入する際の乱流から心雑音が生じます。
8.動脈管開存症(PDA)は、胎児心臓の管が出生後も閉鎖しない場合に起こります。これにより血液の短絡が起こり、心臓の左側から右側に血液の短絡が起こった場合のみ、心雑音が発生する可能性があります。
9.甲状腺機能亢進症は、ネコの心雑音の主要原因です。この疾患は投薬単独治療、または外科手術を併用して治療します。
10.ネコの心臓病であるネコ心筋症も、心雑音の原因となります。この疾患は心筋を変形、拡張、肥大させ、心臓の適切な働きを妨げます。多くの場合、投薬治療で心臓の仕事量を減らし、心筋自体の弾力性を高めることで、心臓の効率を改善できます。
心雑音は、ほとんどの場合は命にかかわるものではありません。ネコが成長すれば症状がなくなったり、または外科手術や投薬治療を単独または併用して行なうことで治療できます。