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ポイント!
てんかん発作の低減は薬の効果によるもの。調子がいいからと投薬を中断しないでね!
エピレス錠と同一成分のてんかん治療薬。類似薬では効果のなかった発作症状にも有効性を発揮し、動物と飼い主の生活の質(QOL)を維持します。本来は人体用の医薬品となります。
ゾニセップ25(10カプセル)
Zonisep 25 - 25mg (10 Capsules)
販売価格(税込): 850 円
オリジナル商品名 : エピレス錠、エクセグラン(人間用)
製薬会社名 サン・ファーマセウティカル
適応症状 :
てんかん
商品紹介 :
ゾニセップは、けいれんやひきつけ、強直や卒倒といった発作症状を繰り返し引き起こす症状があらわれるてんかんの治療薬です。てんかんそのものを根治させる作用はありませんが、発作の頻度や程度を軽減することによって、病状の進行を抑制する効果を発揮します。
てんかん発作とは、脳の内外で生じた刺激を脳の各部位に伝達する電気信号が過剰に放出するために、脳が異常に興奮して起こるさまざまな症状のことです。その種類には、脳そのものに異常がなく、また具体的な原因が見当たらない特発性(原発性)てんかんと、脳の外傷や腫瘍、炎症、奇形などが原因となって発症する症候性(二次性)てんかんとがあり、意識の消失や全身のこわばり(強直)、そして手足のけいれん(弛緩)などを生じる全般性発作のほか、顔面の局所的な発作、左右のどちらかの半身のみに症状があらわれる部分性発作などがみられるようになります。
発作が発生する時間はは数十秒から数分間程度と短く、発作後は自然に元の状態へと戻ります。しかし病状が進行すると、短期間の間に発作が継続して起こる群発発作や、発作がおさまらなくなるてんかん重積といった重篤な状態に陥り、緊急の処置が必要になることもあります。
てんかんは特発性、症候性を問わず完治させることが難しい疾患とされています。原因の明確な症候性てんかんにおいては原因疾患に対する治療がとられますが、具体的な原因が不明である特発性てんかんは、基本的には抗てんかん薬を用いて発作の発現頻度や症状を低減し、症状の良好な状態を維持することが目的となります。
てんかん発作の発症原因となる脳の異常な興奮状態の抑制に優れた効果が認められているのが、ゾニセップの有効成分であるゾニサミドです。その具体的な作用機序は不明ですが、電気信号の放出に関与している神経細胞のナトリウムチャネルの開閉を阻害する作用があるとされ、これにより電気信号の過剰な放出を抑制し、脳細胞の異常な興奮を抑える効果を発揮すると考えられています。
発作の発生を100%抑制する効果はありませんが、類似薬では効果の認めらなかった難治性てんかんに対してもその効果がおよぶ点や、血清中濃度の測定が可能な点、また重大な副作用が報告されていない点など数々の利点が評価され、第一選択薬として使用される機会が高くなっています。
使用方法 :
※ゾニセップは動物用医薬品としても使用されている人間用医薬品です。実際の使用に関しては、かかりつけの獣医師の指示に基づいた量を使用してください。
下記の使用量は、世界でもっとも信用されている医学書のひとつであるメルクマニュアル獣医学版で提供されている情報です。※
●単剤使用の場合:
通常、体重1kgにつき5mgを1日2回経口投与します。
●肝臓のミクロソーム酵素の分泌を促進するほかの抗けいれん薬(例:フェイノバルビタール)と併用する場合:
通常、体重1kgにつき10mgを1日2回経口投与します。
・ネコに使用する場合は、定期的に血中濃度を測定するようにしてください。