セファレキシン Cephalexin / Cefalexin
成分説明
グラム陽性菌の多くに有効である第一世代のセフェム系抗生物質です。病原性細菌によって引き起こされる皮膚感染症や尿路感染症などに効力を発揮します。
細菌性感染症は、原因となる病原菌が宿主となる生物の細胞に寄生し、異常繁殖することによって引き起こされます。この異常繁殖している細菌に選択的に作用し、死滅させる薬剤が抗生物質です。細菌細胞独自の構成部位のみに毒性を示し、その成長や増殖を阻害することで効果を発揮します。
セファレキシンの属するセフェム系抗生物質は、グラム陽性菌の特徴的構造部位である細胞壁の合成を阻害することによってその効果を発揮します。細胞壁とは細菌細胞の最も外側に存在している頑強な被膜です。細菌の形態の維持や、細菌細胞を内外の圧力差から保護するといった、細菌の生存に必要不可欠な役割を果たしているため、その合成が阻害されることによって細菌は生存することができなくなり、死滅します。
セフェム系抗生物質はその特性によって第一世代から第四世代まで分類されています。セファレキシンの属する第一世代セフェム系抗生物質はグラム陰性菌に対する作用は弱いものの、グラム陽性菌に対しては強い抗菌作用があるのが特徴です。また、セフェム系抗生物はほかの抗生物質と比較して副作用の発現が少なく、安全性の高い抗生物質とされています。
成分分類
抗菌薬
適応
感染症
副作用
吐き気、嘔吐、下痢、粘液や血液の混じった便、出血、過敏症反応(息切れ、丘疹、唇や舌、そして顔の腫れ、発疹、湿疹)
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