クランベリー Cranberry
成分説明
クランベリーは、主に北米に生息している常緑低木になる赤い小さな果実です。酸味が強いため生食で食されることはほとんどなく、主にジャムやジュース、そしてドライフルーツなどに加工されています。
クランベリーにはビタミンCや食物繊維をはじめ、アントシニアニンやプロアントシアニジン、キナ酸、フラボノイドといった栄養素が豊富に含まれています。そのため古くから整腸作用や壊血病予防の生薬として用いられきましたが、近年ではこれらの成分による尿路感染症の症状改善や予防効果、コレステロール値を下げることによる生活習慣病の予防効果、そして活性酸素の作用を阻害する抗酸化作用なども認められており、その健康効能に注目が集まっています。
中でも特に注目されているのが尿路感染症予防効果です。ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンには、尿路感染症を引き起こす細菌の尿管の上皮への吸着を阻害したり細菌の増殖を抑制する作用があるとされています。また、キナ酸は体内で馬尿酸へと代謝され、尿を酸性に傾けることで細菌の増殖を抑制作用し、これらの栄養素の相乗作用によって尿路感染症の発症を妨げると考えられています。
さらにアントシアニンは、健康な視覚の維持に欠かせない栄養素です。視覚は光の刺激が脳に伝達されることによって初めて成立しますが、この伝達に関わっているのが目の網膜に存在しているロドプシンという色素です。常に分解、再合成のサイクルを繰り返すことでその伝達機能を発揮しており、アントシアニンにはこのロドプシンの再合成を促進し、正常な視覚機能を維持する効果があることが認められています。またアントシアニンには抗酸化作用があり、活性酸素の作用によって水晶体における濁りの発生を妨げることによる白内障の発症を抑制する効果もあるとされ、目の健康維持に大きく関わっています。
成分分類
その他
適応
流涙症(涙やけ)
副作用
下痢、胃腸障害
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