• 2015年02月11日
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  イヌのアトピー性皮膚炎
  

  
  
• コラム出典: Atopic Dermatitis in Dogs
  http://www.vetinfo.com/atopic-dermatitis-dogs.html
  
  
  アトピー性皮膚炎はすべてのイヌにみられます。治療は可能ですが、獣医による診察が必要です。またこの疾病を引き起こす要因は多岐にわたるため、根本的な原因を突き止めることも大切です。
  
  アトピー性皮膚炎はアレルギー反応により起こる皮膚疾患で、普通はイヌの周囲の環境にある何かに対して過敏になることで発症します。治療により治癒する可能性はありますが、そのためには原因を解明することが重要なのです。
  
  一般的にアレルギー反応は、イヌとって無害な物質に対抗するための免疫を、イヌの身体の中で作り出すことで発生します。またアレルギーを持って生まれることもあり、疾病として進行するアレルギーもあれば、早いうちに重い病気としてあらわれるケースもあります。
  
  イヌにアレルギーを引き起こす一般的な物質は、花粉、イエダニ、真菌やカビなどです。
  
  アトピー性皮膚炎の症状
  イヌのアトピー性皮膚炎の症状は、通常は生後2年以内にみられ、その主な症状は以下のとおりです。
  ・過剰になめる
  ・過剰な毛づくろい
  ・過剰な引っかき
  ・耳の火照り、赤み
  ・吹き出物
  ・耳感染
  ・唾液斑(淡色の毛並が赤茶に変色)
  ・皮膚の色がピンクから黒斑に変化
  
  これらの症状は、ノミに噛まれるなどほかの原因でも起こります。通常、獣医はイヌにアトピー性皮膚炎としての治療を施す前に、何種類ものアレルギー検査を行なって原因を絞っていきます。
  
  アトピー性皮膚炎の治療
  アトピー性皮膚炎が引き起こす症状には、緊急な治療を必要とするものもあれば、アトピー性皮膚炎が原因だと判明する前に対処する分離治療などさまざまです。もしイヌが自分で引っかいて怪我をし、それが化膿して感染した場合は抗生物質による治療がほどこされます。イースト菌感染が原因であればシャンプー療法も効果的です。
  
  さらに慢性的な病気の治療を受ける場合は、かなりの量の薬が処方されることがあります。また脂肪酸と抗ヒスタミンは併用すると効果的です。
  
  もしアトピー性皮膚炎の症状が重い場合は、獣医は抗生物質を処方するでしょう。この治療は副作用を伴うため、通常はアレルギー反応がとても強い場合にのみ行なわれます。
  
  注射で受けるとイヌがアレルギーを起こす成分量を減感作ワクチンで投与する方法も有効です。数ヵ月後には、アレルギーの原因に対する過敏さが減少していることでしょう。
  
  アレルゲン(アレルギーの原因)を避けることは、アレルギー反応の防止になります。この方法はハウスダストなどが原因である場合に有効です。ダニが蔓延している寝室に入れないようにすれば、効果的な予防になるでしょう。
  
  アトピー性皮膚炎はイヌを不快にさせます。しかしその原因に適した治療を行なえば、健康的に、そして快活に戻るため、以前のような質のよい生活をすることができるでしょう。