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- 2016年08月10日
イヌにとって安全な抗菌薬
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コラム出典:Safe Antibiotics for Dogs
http://www.vetinfo.com/safe-antibiotics-dogs.html
イヌの感染症の治療には抗菌薬を使用します。人に使用される抗菌薬の多くはイヌにとっても安全ですが、正確な診断を行ない、イヌを安全に治療できるのは獣医だけです。各抗菌薬はそれぞれの化学構造を持ち、さまざまな方法で細菌感染症と戦います。イヌに不適切な治療を行なうと効果がなくなるどころか、治療がさらに長引いたり、もっと強い抗菌薬を使用しなければいけなくなるかもしれません。細菌が耐性を獲得する結果、新しい抗菌薬の開発が必要になるのです。ですからイヌの状態がよくなっているように見えても、処方どおり正確に薬を投与し、治療を終了することが大切です。この記事では、イヌに安全に使用できる抗菌薬とその適応症、投与方法について述べています。
アモキシシリン
さまざまな感染症の治療に使用されます。おおよその用量は体重1ポンド当たり10mgで、12時間ごと、あるいは獣医の処方どおりに投与します。人間用に処方されたアモキシシリンの使用期限が過ぎていたとしても、イヌには安全に使用することができます。多くの薬の使用期限は有効期限ではないため、イヌに害をおよぼすことはありません。
クラバモックス
アモキシシリンに似ていますが、アモキシシリンとは異なり、ブドウ球菌感染症を治療するほどの強力な薬です。また耳や呼吸器系の感染症治療にも使用されます。経口投与で、一般的な用量はイヌの体重1ポンド当たり6.25mgです。クラバモックスは胃の不調をもたらすため、食べ物と一緒に服用させるようにしてください。
バイトリル
感染症が重症な場合、あるいはほかの抗菌薬で効果が得られなかった場合に、獣医はバイトリルのような薬を処方します。バイトリルは、傷口、乳腺、尿路、耳、皮膚の感染症の治療に使用する強力な抗菌薬です。一般的な用量はイヌの体重5ポンド当たり5.7mgで、1日2回(または約12時間あけて)投与します。
ペニシリン
ペニシリンは安全な薬ですが、ブドウ球菌感染症を含めたイヌの感染症を治療できるほど強力なものではありません。感染症の多くはペニシリンが効かないため、ほかの抗菌薬による治療が必要になります。
セファレキシン
傷口の感染症の治療にもっともよく使用されます。低価格で、人のニキビの治療に使用されることが多い薬です。セファレキシンの一般的な用量は体重1ポンド当たり10mgで、1日2回(または12時間あけて)経口投与します。
ゲンタマイシン
肺炎、傷口や耳の感染症、結膜炎を治療するために処方されます。また真菌感染症を予防するため、医師はスプレータイプの抗真菌薬を処方することもあります。
サルファ剤
皮膚、消化管、尿路、呼吸器系の感染症を治療するために処方されます。サルファ剤でイヌを治療する場合は、大量の水と一緒に薬を投与してイヌの状態を注意深く観察することが大切です。副作用として嘔吐や下痢がみられることがあり、イヌが充分な量の水を飲んでいないと、脱水症になる恐れがあります。
抗菌薬は処方された時だけ使用し、また獣医の診察を受けずに投与してはいけないと覚えておくことが大切です。一部のイヌでは、少量の投与でさえ抗菌薬にアレルギーを起こすことがあります。また子イヌに抗菌薬を投与してはいけません。特に骨や歯の発育に影響をおよぼすテトラサイクリン系の薬は避けてください。
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