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- 2016年12月07日
アレルギーのあるイヌのための治療法はありますか?
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コラム出典:is there a cure for allergens to dogs?
http://www.vetinfo.com/is-there-a-cure-for-allergies-to-dogs.html
「アレルギーの治療法」があるかどうか知りたがっている飼い主は大勢います。アレルギーのあるイヌは一生苦しむことになる可能性が極めて高く、治療しなければ症状が悪化してほかのアレルゲン(アレルギーを誘発する物質)に対するアレルギーを発症するおそれもあります。根源を治療する薬剤はありませんが、症状を和らげて免疫力を養う可能性のある治療法はいくつかあります。
その場しのぎの治療
ステロイド薬や抗ヒスタミン薬などの薬剤は、アレルギーのあるイヌにとってはいい治療法ではありません。なぜなら投与している間しか症状を管理できないからです。
薬剤を投与していればアレルギー症状は出ませんが、投与を中止すれば、また症状が出現し始めます。
一生、薬剤を与え続けることは可能です。しかし副作用が出ることがあり、重篤な場合には(肝障害のことです)、薬剤投与を中止しなければならなくなります。
アレルギー注射
治療法としてアレルギー注射を選ぶ獣医師が増えています。アレルギーのあるイヌの状態を改善する可能性があるからです。
注射は、ある程度はそれぞれのイヌに合わせて処方され、そのイヌにとってのアレルゲンが注射溶液に混合されます。はじめのうちは週1回、その後は月に1回注射されます。注射溶液にはアレルゲンがさまざまな濃度で加えられます。最初はごく薄く、治療の進行とともにアレルゲンの濃度が高くなっていきます。
これによりイヌの免疫系が鍛えられ、アレルゲンと接触した時の感受性が低くなります。
何らかの効果が出るのは「免疫注射」を続けて少なくとも3ヵ月経ってからです。アレルギー症状は緩和され、まれではありますが完全に治ることもあります。
アレルギー注射は、吸入アレルギーないし寄生虫アレルギーのあるイヌに対してしか行なわない場合があります。食物アレルギーや接触アレルギーのあるイヌにはアレルギー注射は実施しません。効果がないからです。
アレルギー注射を調製するには、原因となっているアレルゲンを突き止めることも大切です。アレルゲンがわからなければアレルギー注射は行なえません。
また、症例全体のおよそ25%には効果がまったくないかもしれません。
免疫力を養う
アレルギーの症状は免疫系の応答として起こります。免疫系に欠陥のあるイヌだけがアレルギーを発症します。
従って、イヌの免疫力を高めることがアレルギー症状を軽減するのに有効なことがあります。免疫力を養うビタミンやサプリメントはたくさんありますし、食生活や生活様式を変えることで免疫力が高まる場合もあります。こういった手段でアレルギーが完全に治ることはないとしても、アレルギー症状は緩和され、ペットの生活の質に大きな違いが出るでしょう。
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