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ポイント!
副作用が発現すると非常に危険な状態に。獣医師の指示をしっかり守って使用してね。
ネコの老化現象のひとつとされる、変形性脊椎症や変形性関節症の痛みを緩和。有効成分のメロキシカムは、ネコにも使用できる唯一の非ステロイド性抗炎症薬です。お得な30mlサイズ。
メタカム(ネコ用) (30mL)
Metacam Cat Oral (30mL)
販売価格(税込): 4730 円
オリジナル商品名 :
製薬会社名 ベーリンガー・インゲルハイム
適応症状 :
変形性脊椎症 変形性関節症
商品紹介 :
ネコ用メタカムは、ネコの変形性脊椎症や変形性関節症、手術後に伴う痛みの緩和に用いられる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。これらの疾患を根本的に治癒する効能はありませんが、痛みを抑えることによって症状を効果的にコントロールする作用があります。
NSAIDsは、現在最も頻繁に用いられている鎮痛剤です。中でもメタカムの成分となるメロキシカムは、炎症時に発生する痛みの原因となるプロスタグランジンを阻害する作用が強く、胃粘膜の保護や血小板凝集の抑制、腎血流の増加などといった生理機能の恒常性を保つプロスタグランジンを阻害する作用が弱いとされています。そのため、ほかのNSAIDs成分の使用によって見られがちな胃腸管の障害が起こりにくいといった特長を持っています。
またメロキシカムは、数多くのNSAIDsの中で唯一アメリカのFDA(食品医薬局)によってネコへの使用が認可されている成分です。NSAIDsは主に肝臓で代謝されますが、ネコにはこのNSAIDsを代謝する酵素が備わっていません。そのため小量の使用でも過剰摂取となってしまい、結果として毒性が発揮されることとなってしまいます。
しかし、メロキシカムにおいてはその使用と毒性の発現とに明確な関係が認められていないことから、獣医師に指示された投与量と投与方法を厳守すれば使用することが可能であるとされています。
使用方法 :
※使用量、使用期間に関しては獣医師指示を厳守してください。
使用開始量: 体重1kgにつき0.1mg(6滴)あるいは維持療法として用いられる量の倍の量を投与します。
維持療法: 体重1kgにつき0.05mg(3滴)、あるいは維持療法として指示された量を投与します。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- 動物治療処方箋薬
子供の手の届かない場所で保管して下さい。
動物の治療用途のみでご使用ください。
メタカム®
0.5mg/mLネコ用抗炎症経口溶液
成分
1mLにメロキシカム0.5mgが含まれています:1滴にはメロキシカムが0.017mg含まれています。
作用
メロキシカムは、プロスタグランジンの産生を阻害する作用のあるオキシカム系の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)です。メロキシカムには抗炎症作用、抗滲出性作用、鎮痛作用、そして解熱作用があるほか、白血球の炎症組織への湿潤を阻害する作用と、骨や軟骨組織が破壊されることを妨げる作用とがあります。また、わすかですがコラーゲンによって誘発された血小板の凝集を妨げる作用も認められています。
適応症
変形性脊椎症や関節症、軟組織の損傷といった急性および慢性の骨格筋障害にみられる炎症や痛みの緩和に用いられています。
使用方法
使用禁忌
妊娠中や授乳中の動物においては、安全性が確立されていないため使用しないでください。
週齢6週未満の動物や衰弱している動物へのNSAIDsの使用は、使用による危険性を高める可能性がありますが、これらの動物に使用せざるを得ない場合には、様子を観察しながら慎重に使用するようにしてください。
ネコ用メタカムを心臓や肝臓の疾患、または深刻な腎疾患のある動物に使用することは避けるべきであるとされています。特に高齢のネコへの長期的使用においては、事前に腎臓、肝臓、胃腸管の障害や(血液学、血清中生化学分析、そして尿分析などの実施において確認される)血液量減少の有無を確認してから使用するようにしてください。
胃腸管の潰瘍や出血の可能性がある場合、または血液障害や製品に対して過敏症反応が見られるネコへは使用しないでください。
使用における注意事項
ネコ用メタカムを、ステロイド剤やほかの非ステロイド性抗炎症薬、アミノグリコシド系抗生物質、抗凝固成分などと併用しないでください。また腎毒性を引き起こす可能性のある薬剤との同時使用は避けてください。
ネコ用メタカムの使用前に抗炎症薬での治療を行なっていた場合、副作用の発現や増悪を招くことがあります。そのためネコ用メタカムの使用開始前の最低24時間は、他薬を使用しない休薬期間を設けて症状を観察するようにしてください。ただし、この休薬期間中には、以前に使用していた薬剤の薬理動態の影響を考慮する必要があります。
脱水症状や血液量減少、または低血圧症の動物への使用は、腎毒性を引き起こす可能性があるため、避けるようにしてください。
使用が長期におよぶ場合には、3ヵ月ごとか、獣医師の指示による頻度でモニタリングを行ない、長期使用による影響の有無を確認して下さい。
非経口タイプのメロキシカムやほかのNSAIDsの使用後に引き続いてネコ用メタカムを使用することは、安全性が確立されていないため避けるようにしてください。
副作用
NSAIDsに典型的な症状が現れます。主な症状としては食欲の減退、嘔吐、下痢、血便、無気力、腎不全などがあります。ほとんどの場合において、胃腸管における副作用は一時的なものであり、薬の使用をやめることによって消滅するとされていますが、まれに重症化することもあります。もし、胃腸管の副作用症状が継続したり深刻である場合には、ネコ用メタカムの使用を中断する必要があります。
使用量および使用方法
3mL入り容器: 開封され、25℃以下(エアコンによって調整された温度)で保管されている未使用分で14日以上が経過しているものは廃棄してください。
15mL入り容器: 開封され、25℃以下(エアコンによって調整された温度)で保管されている未使用分で6ヵ月以上が経過しているものは廃棄してください。
使用前によく振ってください。
エサに混ぜて投与する以外に、エサを与える時間の前後に直接投与こともできます。
使用開始第1日目に、体重1kgにつき0.1mgのメロキシカムを投与します。引き続き1日
1回の頻度(24時間間隔)で維持量となる0.05mg/kgを投与します。
投与量には細心の注意を払ってください。推奨されている使用量を超過した量を投与することは絶対にしないでください。また獣医師の指示は必ず守るようにしてください。
治療開始第1日目には、体重1kgにつき0.2mgを投与します。引き続き1日1回(24時間間隔)の頻度で、体重1kgにつき0.1mgを維持療法として投与します。
溶液は、ネコの体重にかかわらずディスペンサーから直接投与することができます。また、体重が2kg以上のネコにおいては、同封されている計量シリンジを用いて投与することができます。
容器のディスペンサーを使用した投与方法:
使用開始時の投与量:
体重1kgにつき6滴
体重1kgにつき0.1mg 維持量の2倍の量
維持量:
体重1kgにつき3滴
体重1kgにつき0.05mg 維持量1回分
シリンジを用いた投与方法
シリンジの先端部は容器の先のディスペンサーに合うサイズとなっており、本体には正確な維持量が体重によって計量できるよう、kgでの目盛りがついています。ネコ用メタカムの使用第1日目には、維持量とされている量の倍の量が必要とされています。
(使用方法の図の説明)
容器をよく振ってください。
キャップをはずし、計量シリンジの先端部をボトルの先のディスペンサー部に差し込みます。
シリンジの先を容器に差し込んだまま、容器をさかさまにします。シリンジのピストンを投与するネコの体重の目盛り(kg)に合わせます。
ボトルを元の位置に戻し、シリンジをそっとひねってボトルから外します。
ピストンをやさしく押して、計量された溶液をエサにふりかけるか、直接ネコの口に差し込んで投与してください。
過剰摂取
ネコ用メタカムを過剰摂取した場合、副作用が重症化する傾向があり、またその発症頻度も高くなることが予想されます。全身における処置を取る必要があります。
応急処置
毒性が見られた場合には、かかりつけの獣医師か毒情報センターに連絡してください。
電話:オーストラリア131126、ニュージーランド0800 764 766(0800 POISON)
廃棄の方法
空の容器は紙に包み、ごみ箱に捨ててください。(日本においては自治体の条例に基づいて適切に処分してください)
保管方法
25℃以下で保管して下さい。(必要であれば空調を用いて温度を調整してください)
商品の販売形態
ボトルを押して溶液を滴下することができるプラスチック製の容器に、それぞれ3mL、15mLが入っています。同梱されている1mLシリンジには、ネコの体重(2-10kg)ごとに計量できるよう、kg単位の目盛りとネコのイラストが描かれています。
オーストラリア
Boehringer Ingelheim Pty Limited
Animal Health Division
78 Waterloo Road
NORTH RYDE NSW 2113
APVMA 61575/49467
ニュージーランド
Boehringer Ingelheim (NZ) Limited
Animal Health Division
Level 1, Unit 9
42 Ormiston Road,
East Tamaki
Auckland
動物用処方箋薬 No. A9832
登録条件に関しては以下を参照のこと
www.nzfsa.govt.nz/acvm/