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ポイント!
フェニールプロパノールアミンは人間にとっては有害です。管理には充分注意してね。
※外箱デザイン一部変更となりました。イヌの尿漏れ(尿失禁)治療薬。特に避妊手術をしたメスイヌや高齢のイヌに見られる尿漏れ治療に有効です。
プロパリン 40mg/mL (100mL)
Propalin 40mg/mL (100mL)
販売価格(税込): 11600 円
オリジナル商品名 : プロパリン
製薬会社名 ベトキノール
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
尿漏れ(尿失禁)
商品紹介 :
プロパリン・シロップはイヌの尿漏れ(尿失禁)の治療に効果が認められている薬です。膀胱筋肉の収縮や弛緩、そして尿道の開閉に関与している尿道括約筋を収縮させることによって、不随意に尿が漏れてしまうことを防ぐ作用があるとされています。
睡眠中や休息時、あるいは歩行時など、通常の排尿時以外に意識とは関係なく尿が漏れてしまう状態が尿漏れです。発症すると、尿によるベッドの濡れ、散歩途中の尿の少量の漏れなどが見られるようになるほか、漏れ出た尿が長時間にわたって皮膚に接触して皮膚を刺激するため、外陰部や陰茎部付近をを気にして舐め続ける素振りや、舐め過ぎることによる皮膚の炎症、または膀胱炎や尿道炎といったような尿路感染症が引き起こされることもあります。
イヌの尿漏れは、尿道括約筋を収縮させる作用を持つエストロゲンやテストステロンなどのホルモンの欠乏、泌尿器の先天性異常、外傷や腫瘍による脊髄や中枢神経の障害、そしてストレスなどが原因とされていますが、中でも最も発症頻度が高いとされるのが、ホルモンの欠乏による尿道平滑筋の機能低下が原因で起こるホルモン依存性尿漏れです。主に卵巣摘出の避妊手術を行なったメスイヌによく見られるタイプの尿漏れで、加齢によってホルモンの分泌が低下している高齢犬にも発症する傾向があります。
尿道括約筋の機能の低下を原因とする尿漏れの治療に効果が認められているのが、交感神経作動薬のフェニールプロパノールアミンを有効成分とするプロパリン・シロップです。交換神経は、意識とは関係なく生体の機能を調整している自律神経のひとつで、泌尿器においては尿道括約筋を収縮させ、尿が漏れ出るのを防ぐと同時に膀胱における蓄尿作用を促進する働きがありますが、フェニールプロパノールアミンには尿道括約筋に存在する交感神経受容体を刺激する作用に加え、交感神経そのものの作用を増強するというふたつの作用があります。
これらの作用の相乗効果によって、非常に強い交感神経作用を発現させ、尿道括約筋の収縮や膀胱の蓄尿作用が増強されることから、尿漏れの症状が効果的に改善されます。
使用方法 :
※下記はプロパリンの使用量のガイドラインです。正確な使用量、使用方法。そして使用期間などは獣医師の指示に従ってください。
1回に体重1kgにつき1mgのフェニルプロパノールアミンを1日3回投与することが推奨されていますが、これは1回に体重5kgにつき0.1mlのプロパリン・シロップを1日3回投与することに相当します。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- ベトキノール
プロパリン・シロップ 40mg/ml 犬用
1.動物用医薬品商品名:
プロパリン・シロップ 40mg/ml 犬用
2.成分・含量:
この商品1mlにつき、
フェニルプロパノールアミン(塩酸塩として)-----40.28mg
医薬品添加物として-----1ml
3.薬の形態:
シロップ。経口投与用の無色の溶液。
4.薬理作用
塩酸フェニルプロパノールアミンは、内在性の交感神経作用アミンの類似体である交感神経作動薬です。
ATC Vetcode: QG04BX91
4.1.薬力学的作用
尿漏れの症状に対するフェニルプロパノールアミンの治療効果は、膀胱括約筋に存在しているα(アルファ)受容体の刺激作用に基づいています。この作用により、交感神経の支配を受けている尿道閉鎖圧の増強、安定化がもたらされます。
フェニルプロパノールアミンはD鏡像体とL鏡像体の混合です。
4.2.薬理動態
犬におけるフェニルプロパノールアミンの平均半減期は投与後約3時間とされ、最大血中濃度は投与後約1時間後に認められます。1日3回、1回1mg/kgの量を15日間以上投与した場合におけるフェニルプロパノールアミンの体内蓄積は認められていません。また空腹時の犬への投与によって、フェニルプロパノールアミンの生体利用率の著しい上昇が認められました。
5.臨床情報
5.1.適用対象動物:
犬
5.2.使用目的、適用対象動物の特定:
雌犬の尿道括約筋機能不全による尿漏れの治療薬です。卵巣子宮摘出を受けた雌犬にのみ効果が認められています。
5.3.使用禁忌:
プロパリンをしつけのされていない犬の尿失禁治療薬として用いることは適切ではありません。非選択的モノアミン酸化酵素阻害薬を使用している犬には使用しないでください。
有効成分やほかの成分に過敏症の犬には使用しないでください。
5.4.副作用の頻度と程度:
臨床試験において軟便、下痢、食欲減退、不整脈、虚脱などが報告されています。治療の継続は副作用の程度によって判断されます。交感神経作動薬の使用によりさまざまな影響が出る可能性がありますが、そのほとんどは交感神経が過剰に刺激されることによるものです(例:心拍数や血圧における影響)。
5.5.使用における注意事項:
交感神経作動薬であるフェニルプロパノールアミンは血圧や心拍数をはじめとした心循環器系に影響を及ぼす可能性があるため、心循環器に疾患のある動物に対する使用には注意が必要です。
腎臓や肝臓の機能の低下や糖尿病、副腎皮質機能亢進症、緑内障、甲状腺機能亢進症などが認められる動物への使用は注意して行なってください。
1歳未満の雌犬の尿漏れにおいては、尿漏れの原因が臓器の異常にある可能性を治療前に考慮に入れる必要があります。
5.6.妊娠中、授乳中における使用:
妊娠中、授乳中の犬には使用しないでください。
5.7.ほかの薬剤などとの併用:
ほかの交感神経作動薬や抗コリン性作動薬、三環系抗うつ剤、モノアミンB酸化酵素阻害薬を使用している犬にプロパリン・シロップを投与する場合には注意が必要です。また、非選択的モノアミン酸化酵素阻害薬を使用している犬への使用は禁忌とされています。
5.8.投与量、および投与方法:
プロパリンは1回に体重1kgにつき1mgのフェニルプロパノールアミンを1日3回投与することが推奨されていますが、これは1回に体重5kgにつき0.1mlのプロパリン・シロップを1日3回投与することに相当します。
5.9.過剰摂取:
健康な犬に対して推奨されている使用量の5倍以下の量を投与した場合、投与による副作用は認められませんでした。しかし、交感神経作動薬の過剰摂取は交感神経が過剰に刺激されることによる症状を引き起こす可能性があります。大量の過剰摂取の場合にはα(アルファ)アドレナリン受容体遮断薬による対処が適切とされていますが、薬剤や投与量については特定されていません。
5.10. 適用対象動物の品種における特別な注意事項:
特にありません。
5.11. 退薬期間:
特にありません。
5.12. 投薬作業者に対する注意事項:
フェニルプロパノールアミンの多量摂取によって有害事象が発現する可能性があります。これらの有害事象にはめまい、頭痛、吐き気、不眠、情動不安、血圧上昇などが含まれます。高量の摂取は特に子供においては致命的になることもあります。
誤食を避けるために、この製品の使用は大人のみが行なうようにし、子供の手の届かない場所に保管するようにしてください。また使用後には必ずキャップをしっかりと閉めてください。誤食が起こった場合にはただちに添付されている取扱説明書を医師に見せ、診断を受けるようにしてください。誤って皮膚に付着した場合にはただちに付着部を石鹸で洗い流してください。製品の使用後には手を洗ってください。目に入った場合には清潔な水で目を15分間洗浄し、その後医師の診察を受けるようにしてください。
開封後3ヵ月以内に使用するようにし、未使用の分は廃棄してください。
6.製剤的特性
6.1. 配合禁忌:
特にありません。
6.2.使用期限:
未開封で2年間。開封後は3ヵ月。
6.3.保管における特別な注意事項:
25℃以下で保存してください。冷蔵庫では保管しないでください。
6.4.容器の形態:
30ml:高密度ボトルに低密度シリンジアダプターとポリプロピレンのチャイルドロック付きのキャップがついています。
:パッケージには目盛りが刻まれた1.5mlの低密度ポリスチレンのシリンジがセットになっています。
100ml:高密度ボトルに低密度シリンジアダプター挿入部とポリプロピレンのチャイルドロック付きのキャップがついています。
:パッケージには目盛りが刻まれた1.5mlの低密度ポリスチレンのシリンジがセットになっています。
6.5. 医薬品製造承認取者の名称と所在地:
Vetoquinol UK Ltd., Vetoquinol House, Great Slade, Buckingham Industrial Park, MK718 1PA, UK
6.6 未使用の製品の廃棄における注意事項:
使用済みの容器は家庭のごみとして処分してください。未使用の製品は獣医師に返却してください。
出荷管理責任者としての製薬会社:
Schering-Plough Sante Animale, La Grindoliere, Zone Artisanale, F-49500 Segre, France
7.最終情報:
医薬品市販承認番号: VM08007/4035
取扱説明書の改定: 2008年7月
提供条件: 子供の手の届かない場所に保管してください。
動物用医薬品としてのみご使用ください。
獣医師の処方によってのみ提供される動物用処方箋薬です。
容器は外箱に入れて保管してください。